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286.108 ホロゴントラベル10「夏冬2度のネパールをおさらい」108 この無責任!



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前回の記事に誘われて、原発事故のことを考えたので、
グーグルで検索してみました。

3月11日の事故の日からわずか2日後の13日、
専門家である大学の先生が書いた記事を見つけました。
    (http://takedanet.com/2011/03/post_deb3.html)

目を覆うばかりの論理と根拠の欠如に絶句してしまいました。

まず第1に重要なのは、
福島の原子力発電所が「核分裂反応」が止まっているかどうか?
こう設問して、

    「わたくしが推察するところ、
    「核分裂反応は停止している」ように見えます」

なぜ、そう見えるの?
理由はありません。
実際には、その後、ずっと核分裂反応は継続しています。
最近かろうじてとまったようですが、いつ再発するか予断を許さない状態。
それなのに、なんの根拠もなしに、
たった2日後に、この楽観的専門判断!

さらに、こともなげに、

    「仮に核分裂反応が停止しているとすると、
    後はそれほど難しいことありません。
    残っている放射性物質が過熱の原因になりますが
    それは徐々に少なくなっていきます」

「それほど難しくはありません」ですって?
あれから8か月、事態はなにも好転していないじゃないですか?
この人、なにが起こるかについて、なんの専門的知識もなかったのです。

    「原子力発電所から漏れている放射性は
    境界でだいたい1ミリシーベルトから0.1ミリぐらいとされています。
    放射線としてはわずかな量なので、
    このくらいの変化が生じても別段、問題はありません。
    記者会見では変化が問題になっていますが、
    それは放射線と健康の関係を知らないからです」

こんなとき、大阪人からこう言いますね、
    「あーあ、よう言うわ!」

さらには、おそるべき言葉、

    「40才以上の男性は少々の放射線を浴びてもほぼ大丈夫です」

どの程度の放射能汚染か、資料がないというのに、
この楽観論だけをぶつ、度胸!

少々の放射線って、どれ位なのだ?
長期間継続的に浴び続けた場合のことはどうなのだ?
一体、どんな根拠で、大丈夫だと言っているのだ?

その後の事態は、この学者が書いた楽観論とは裏腹に、
深刻な事態に進展し、解決策はまだなにも無い、という惨状。

この先生、まだ事故の実態も危険性も判然としない時点で、
早くも、東電の態度を二度にわたり賞賛しています。
御用学者であることを自白しているようなものです。

専門家として発言するのであれば、
根拠と責任をもってなすべきです。
それが、専門家ではありませんか?

なんの根拠もなく、権威ぶって、
このようなでたらめな、時期尚早の楽観論を公表したことを、
この先生、どう申し開きするのでしょうか?
その後、こんな好い加減な専門発言をしたことについて、
謝罪したのでしょうか?
訂正の記事を書いたのでしょうか?
この文章の中にちりばめられたでたらめな思考態度を、
どう言い訳するのでしょうか?

聞いてみたいですね。
会いたくはないけど........
by Hologon158 | 2011-12-15 18:13 | ホロゴントラベル | Comments(0)