305.00 ホロゴン画帖99「十陣帖 京都西陣にホロゴンはとってもフィットして」
偉大な演奏家たち、
たとえば、マルタ・アルゲリッチやギドン・クレーメルが、
独奏よりも協奏に楽しみを見出してゆくことに、
なんだか不思議な気持ちがありました。
立派に独奏をやりとげる自信が揺らいできたのだろうか?
でも、自分が下手は下手なりに、揚琴で二胡の伴奏をして、
ときどき感じることがあります。
2つの楽器が玄妙に融合すると、
個々の楽器が独立に演奏するときとはまるで違う、
第3の音のようなものが、ホログラムのように浮かびあがる!
このホログラムを見てしまうと、
協奏とは、独奏とはまるで違う世界だと分かります。
でも、これはどんなものにでもあてはまるようです。
写真だって、2枚組み合わせると、
それぞれの写真にはなかったなにかが浮かび上がります。
十画帖というのは、本来、そんな楽しみが眼目なのでしょう。
私のような写真たちでさえ、画帖に組み合わせると、
ただ並べているだけなのに、
勝手に一人歩きしはじめます。
これで画帖は99回目ですが、
これはこれで楽しみとなってきました。
by Hologon158
| 2012-02-27 00:04
| ホロゴン画帖
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