わが友ホロゴン・わが夢タンバール

310.05 ホロゴン外傳34「2012年3月10日友あり、東より来たる(1)」5 打ち止めレンズ



クラシックレンズを集めると、
どうせ金のあるヤツの道楽、
そんな誤解を受けることがあります。

もちろん大変なお金持ちがコレクターとなることがあるでしょう。
でも、だからと言って、これが批判の種になるでしょうか?

金を使って、悪行の限りを尽くすというのは許されませんが、
そうでない限り、自分のお金をなにに使うかは、その人の自由。

その使いかたで、人間がある程度分かるとしても、
クラシックレンズを収集することが、
人間的に批判、非難の根拠となるはずがありません。

クラシック時計を幾つも幾つも収集している人もいます。
フェラーリを幾台も収集している人だっています。
これも、だからと言って、それが許されないわけじゃありません。
人間は自由です。
そのことで、人間としての優劣を云々するのが筋違いです。

人生をどう歩んでいるか、その人全体を見ないと、
人間性についてとやかくいえるものではありません。
そんなことできっこないので、
批判の多くは根拠のない中傷にすぎません。

まして、クラシックレンズを集めることは、
他の各種の骨董趣味と一線を画するところがあります。
単なる騰貴のために収集する人はさておいて、

  たいていのコレクターは自分が美しいと信じる写真を撮りたいから、
  理想のレンズを探すのです。

むしろ高尚なる趣味ではありませんか?

3巨人のおひとりがこのことについて、

  「私が別に金持ちじゃありません。
   生活を質素にして、ほかのことにお金を使わないで、
   好きなことに集中しているだけ。」

心から同意できる言葉でした。
私が文字どおりそうだからです。

一生お金に縁のない人生。
でも、やりたいことのためになら、
なけなしの金を使うこともやぶさかではありません。
宵越しの金をもたねえのは、江戸っ子ばかりじゃありません。

この半年、かなりのCマウント、ライカマウントレンズを収集しました。
資金は尽きましたので、このあたりで打ち止め。
これからは、レンズたちにお返しをして貰いましょう。

トリプルアナスティグマート25mmf2.9はその打ち止めレンズ。
それだけの値打ちはありそうです。



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by Hologon158 | 2012-03-14 21:58 | ホロゴン外傳 | Comments(0)