314.17ホロゴン外傳37「2012年3月11日友あり、東より来たる(5)プリモプラン編」17-完-あっと驚く
ジオグラフィックさんのプリモプラン50mmF1.9編、
今回で終わり。
今回の写真も開放です。
キノプラズマートもそうですが、
このあたりの歴史的レンズの共通性は、
経験を重ねてはじめて応えてくれる奥深さにあります。
そんなレンズを生まれて初めて使って撮った写真です。
プリモプラン50mmF1.9の実力を出し切れたとはとても言い難いですね。
ジオグラフィックさんのホームページ「寫楽彩」を開けば、
このレンズの魅力がさらにお分かりになることでしょう。
(http://www.syarakuse.com/meyer/index.html)
午前10時40分、撮影開始。
地下鉄南森町駅から天神橋筋商店街、天満宮と回り、
午前11時20分、天満宮正門前の珈琲専門店浪漫屋で休憩。
エンラージングアナスティグマート50mmで132枚撮っていました。
休憩中、ちょっとチェックしてみました。
あっと驚くような写真が並びました。
いえ、なにも傑作がいっぱい撮れたわけではありません。
もちろん−2に落としているせいもありますが、
ダルメイヤーならではのこってりと重厚に色の沈んだ画像。
つくづく思いました。
レンズは名前じゃない、
価格じゃない、
名声じゃない!
ただの引き伸ばしレンズがこんなに写るのです。
ネガのディテールを数十cm先の平面に隅々まで
きちんと投影することを使命とするレンズです。
それが、約1メートルから無限までの立体世界を
しっかりと写し取れるのです。
わけがわかりません。
宮崎さんのお話、中条姫光学さんのブログでは、
ドイツの引き伸ばしレンズたちもまたすごい写りだそうです。
私もローデンシュトックのロダゴン50mm、80mmをもっていたのですが、
モノクロームの引き伸ばしを自分でする写真家にプレゼントしてしまいました。
ちらっと閃きました、惜しいことをしたな。
でも、畏友RAさんフォコター改造レンズ(もちろん宮崎さん)の写りに仰天して、
このレンズだけは超廉価版で購入してあります。
なるべく早く宮崎さんに改造をお願いしましょう。
超安価にすごいレンズに生まれ変わってくれる引き伸ばしレンズたち。
また、一つ、楽しみが増えました。
by Hologon158
| 2012-04-08 00:01
| ホロゴン外傳
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