321.47 ホロゴントラベル11「2002年7月熱帯バンコクをホロゴンがスイープ」47 素敵な可能性がわっと
ライカM9を修理のため送り出した後、
ライカM3を取り出してみました。
近ごろ愛用のパンタッカー50mmF2.3を装着。
何と言うことでしょうか?
その美しさに絶句。
アルティザン&アーティストの見事なレザーケースに包まれた、
ほとんど疵ひとつない、構造美溢れるボディは、
これ以上ない位に引き締まって、輝いています。
引っかかりがあって、どこか弱々しいライカM9のシャッターと違い、
ライカM3のシャッターは静かで深沈なる作動に強靱さを秘めています。
ファインダーをのぞくと、その視界のあまりの明晰さに、
改めて驚嘆させられます。
さっそく、ライカM9に付けていた、マグニファイヤーをセット。
親友のAKさんからお借りしているものなので、
スコッチテープを二重に巻いて、頑丈に固定。
ファインダーをのぞいて、ニンマリ。
50㎜の枠がライカM3のファインダー全体に拡大して、
ピント合わせはさらに確実性を増しています。
巻き上げも堅実そのものです。
2回巻き上げが人気のようです。
小さく2度しゃくり上げるようにして巻き上げる。
でも、私は好きではありません。
速写性には劣るかも知れませんが、
ライカMボディの魅力は、1にシャッター、2に巻き上げ。
なんとも言えない心地よさをじっくり楽しみつつ、
そして、今撮った写真を反芻しつつ巻き上げる、
ここにこそ、ライカの魅力があるのですから。
ライカM9は、故障次第ではドイツ本国に送る可能性もあるそうです。
当分、銀塩ライカに戻って、じっくりと撮ることにしましょう。
まだ200本ばかり銀塩フィルムのストックが残っています。
3分の2は感度400で、ホロゴン用。
残りは感度100で、トポゴン25mm f4のような銀塩専用レンズ用。
パンタッカー50mmF2.3やエンラージングアナスティグマート50mF3.5、
こんな愛用レンズたちが銀塩フィルムでどんな風に描写してくれるか?
楽しみになってきました。
ライカM3と同じくらい、輝かしく毅然たるたたずまいのカメラ、
プロミネントⅡ大窓も、ノクトン50mmF1.5を付けて、
私に目配せしています、
「待ってました!
私もがんばりますよ!」
2本のホロゴンももちろん色めき立っています、
「ぼくたちがいるじゃないか!
もっと使って!
また新しい顔を見せてあげるよ。
きっと、びっくりするよ!」
なにしろ日本一立ち直りの速い男と言われている私です。
災難がチャンスとなって、素敵な可能性がわっと開けました。
by hologon158
| 2012-05-21 10:18
| ホロゴントラベル
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