わが友ホロゴン・わが夢タンバール

321.55 ホロゴントラベル11「2002年7月熱帯バンコクをホロゴンがスイープ」55 金無垢カメラマン


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バンコクにはお寺が一杯あり、
各寺院には大小さまざまな大仏様が安置されています。
そのすべてが黄金仏。
大抵は金箔を張り詰めたものなのでしょう。

でも、名前は忘れましたが、あるお寺で、
廃仏同然に汚れに汚れていた仏像が、
完全な金無垢であることが発見され、
名物になっています。

金箔は展性と言って、
どこまでもどこまでも薄く薄く伸ばすことができるので有名ですが、
このかなりの大きさの仏像を金箔にしたら、
バンコク全体を包むほどになるかも知れませんね。
骨董価値となると、とても計算できないということです。
この黄金仏の前に立って、
その燦然たる輝きにはあっけにとられるほどでした。

カメラでも、時折、ゴールド仕上げがありますね。
こういうのを本末転倒と言います。

カメラは手の中で完全に黒子とならなければなりません。
ついでに、撮り手も黒子にならなければなりません。
目立っては、ストリートで写真など撮れません。

私は、すべてのカメラを完全黒体化しています。
ついでに、私は色黒なので、私もブラック。
服装も、極度に地味にしています。
(なにを着ても映えない人間なので、仕方がありません)
つまり、ロボグラフィを撮影する私は、
存在自体完全にブラック。

私がホロゴンで撮るとき、たいてい気づかれないのには、
このような秘密があったのです。

でも、何ごとも行きすぎはいけませんね。
鶴橋で撮影を開始したとき、
同行の友人から路上生活者だと間違われたことさえあります。
「人品骨柄上から下まで気品に満ちているぼくを、
間違えるとは!」
そう本気で怒ったのですが、
友人たちは笑いころげるだけでした。

アジア諸都市では、
ときに客引きがしつこくつきまとい、
あるいは、詐欺師が誘うことがあるようですが、
私は、そんな体験はゼロ。
どこでも、私を金持ちと見て誘う人間に出会ったことがありません。
まず思いつく理由は、金を持っているように見えないことがありますが、
カメラを持っているのですから、そうとも言い難い。
もう一つの理由は、私が日本人に見えないことにありそうです。
フィリピン人、マレーシア人、このあたりのようです。
フィリピン、マレーシアの皆さん、喜んでくださいね。

よし、今度撮影に出るときは、
金箔張りのライカを手に、
金無垢のカメラマンジャケットを着用するぞ!
by Hologon158 | 2012-05-23 00:19 | ホロゴントラベル | Comments(0)