328.03 ホロゴンデイ84「2005年10月9日大阪福島区を少しばかりホロゴンで」3 不法行為はない!
コンテナ
考えようによっては、偉大な発明ですね。
貨物をパッケージ化し、
貨物輸送を迅速簡便なものに一変させました。
世界中どこまでも迅速簡便安全に荷物を送ることができます。
コンピューター管理がその成功の条件だったのでしょう。
コンテナの内容物、移動プロセスを完全管理することができます。
追跡番号が付きさえすれば、商品が今どこにあるのか、全部分かります。
私は、アマゾンをよく利用します。
本やCDを翌日か翌々日に送料無料で手に入れることのできます。
これも、完全コンピューター処理が可能にしたのでしょうけど、
どうして、こんなに早く手にはいるのか、いつも不思議です。
その仕組みを知りたいものです。
人間の知恵って、無限だな、そう思いたいのですが、
そうでもないようです。
先日、長女の家に行って、孫の世話をしているとき、
テレビがおかしなニュースを流していました。
福島のどこかの町の幼稚園で、
汚染土壌の入れ替えがコスト的にとても無理なので、
名案を実行することにしたというのです。
どうするか?
汚染土壌の地面に土を被せたのです。
どれだけ?
5㎝!
汚染土壌との混淆を防ぐ処理は?
していないようです。
ただ上に被せただけ。
5㎝?
雨が降れば、この表土はどうなるのでしょう?
もちろん早急にぐちゃぐちゃになり、
汚染土壌と一体化するのではないでしょうか?
園児の保護者たち、こんな応急手段をとっただけの幼稚園に、
子どもたちを通わせるのでしょうか?
原発の廃炉化にしても、1年以上経過した今、
いかなる進展も見せていません。
先日の現場公開は、廃炉化プロセスの一歩さえ
踏み出していないことを暴露してしまいました。
日刊ゲンダイ本紙記者は書いています、
現地を取材した印象は「絶望的」だ。
「30〜40年」どころか、今世紀中に廃炉できるのか。
それすら怪しいのが実態だ。
東電の労働組合幹部が完全な内部論理だけで動いていることも分かりました。
新井委員長は、原発事故について、
東電は国の認可通りに守っていけば安全と考えてやってきただけだとして、
「不法行為はない」と強調した。
政府が認可したのであるから、東電にはなんの責任もない?
電力会社が原発を建設し運用して利益を得るのです。
その当事者に、原発安全確保についてなんの注意義務もないかのような、
驚くべき無責任論理。
まったく開いた口がふさがりません。
福島県民の人生と生活を回復不能なまでに踏みにじっておいて、
この冷血さ。
人間って、賢い面もありますが、
すくいがたいほどに愚かで邪悪なこともある、
そんな感じがします。
by Hologon158
| 2012-06-05 22:09
| ホロゴンデイ
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