339.12 ホロゴン外傳85「2012年3月29日奈良の下町をバルター50mmf2.3が巡る」12 予測はできても
今日月曜日は執務休業日です。
たいてい、土日に酷使した心身の休養がてら、
ブログを書いたり、揚琴を練習したり。
でも、今日は揚琴が中心。
先週のレッスンで下から2番目の採点「がんばろう」だったので、
挽回しなければなりません。
でも、今練習中の「幸福泉」はかなり難しい曲です。
課題は、右手を自由に動かせるように、ということ。
長い間巧く行った試しのない課題。
つまり、初歩の段階で足踏みをしたままです。
先日、You Tubeで偶然、サッカーを見ました。
私はサッカーファンではありませんので、
見たことがなかったプレーにびっくりしました。
ゴール間近に駆け込んだ女性選手にボールがパスされます。
この選手、突然、猛スピードでくるり回転。
ボールはゴールに矢のように突き刺さりました。
きっとありふれたプレイなのでしょう。
でも、こんなプレイを可能にするために、
どれほどの練習を積んだのでしょう?
カルティエ=ブレッソンのスナップもそんな妙技の結果なのでしょう。
どちらについても、身体だけではありません。
状況把握し、予測し、瞬間を選択する心の機敏さの方が、
本質的に重要かも知れません。
演奏はちょっとだけ違います。
予測は完全にできるのです。
瞬間も、演奏の味わいによるバリエーションは別として、
楽譜上は決まっています。
つまり、状況は一応完全に把握できるはずなのです。
ところが、時間は止まらないのです。
情け容赦なく、その瞬間が迫り、到来します。
崖からどんどんと海に向かって落ちてゆくレミングの群れのようです。
止められない。
どんどんとやるべきことをやるべき瞬間が、
くびすを接して着々と到来する。
この瞬間すべてに対応しなければなりません。
弦楽器でもピアノでも揚琴でも同様ですが、
ある音符から次の音符に移行しやすかったり難しかったり。
音符から音符への移動距離が小さかったり、大きかったり。
順序よく上昇したり下降したりするパッセージはまし。
音楽がそんなに順序よく並んでいたら、お子様向けですね。
そうはいかない。
実に目まぐるしく不規則に変化するのが音楽です。
それでも、弾きやすいパッセージもありますが、
これはどうでもよいのです。
とても弾きにくいパッセージがあるのです。
これが難関。
こうなると、いくら部分練習をしても、
いざ、通して弾こうとすると、ひっかかってしまいます。
大チェリストのヨーヨーマで感心したのは、
バッハの無伴奏チェロ組曲で、猛烈に複雑な部分にかかっても、
まるで指が動いていないかのように、ゆったりと弾いていました。
カルティエ=ブレッソンのスナップでもそうなのでしょう。
傍観者から見れば、とても楽々、易々と撮ってしまう。
でも、本当は、その裏に天才と修練とが隠されている。
私は、そんな高みを望んでいるわけではありません。
「幸福泉」はたかだか.....
と、ここまで書いて、楽譜を再チェックしてビックリ!
なんだって、「5級」?
そんな無茶な、付虹先生、まだ右手も満足に動かない人間に、
これは難しすぎますよ!
でも、仕方がありません。
かかる火の粉は払わなければ!
もっと練習しましょう!
by Hologon158
| 2012-06-18 17:07
| ホロゴン外傳
|
Comments(0)