わが友ホロゴン・わが夢タンバール

356.03 ホロゴンデイ87「2007年1月14日ホロゴンのお供で奈良壷阪山に」3 男子厨房に入るべし



黒田勝弘「韓国人の発想」(徳間文庫)を楽しんでいます。
かなり日本人と違いますね。
韓国からレストラン事情を視察に来た人が、
驚いたことが2つ。

1 男性が厨房に入ってかいがいしく働いていること。
韓国では、まだ「男子厨房に入らず」がかなり生きているそうです。
韓流ドラマではこのあたりが崩れてきている模様が描かれていますが、
ことさら現代的であることを表現するためかもしれませんね。

2 何代も小さなおでん屋を継承しているということにも、
かなり驚いたそうです。

韓国人は誰でも、官吏、法律家、経済人になることを理想としていて、
技術畑や、職人、商店などを生涯生き抜くということには、
依然として強い抵抗があるのだそうです。

南大門あたりで撮影しようして、激しく抵抗を受けるのも、
いつまでもこんな仕事はしない、
成功したとき、こんな姿を撮った写真があっては困る、
という感覚からなのだそうです。

こんな社会では、宮大工さんの聞き書きなんて本は、
あまり売れないかもしれませんね。

もっとも、日本でも、私の職業社会では、
家内は完全に妻の仕事、夫は仕事一筋という人間がざらでした。
そんな社会では、私は完全な異端児でした。

私は、昔流で言えば、本家の長男、いわゆる跡取りなのに、
家制度には完全に無関心。
結婚するとき、どちらの姓を名乗るか、ジャンケンで決めたくらい、
もちろんジャンケンは勝ちました。
両親が狼狽することはわかっていたので、ここは勝たなければならない。
そんなときには、絶対にジャンケンで負けない人間なので、
あまりリスクはなかったのです。
でも、ジャンケンに負けたら、どうしたか?
もちろん妻の姓を名乗っていたことでしょう。
約束を破る人間が嫌いなので、守れない約束はしません。

私ももともと厨房に入らない人間でした。
大学時代も下宿しなかったので、
なに一つ家事などしたことのにでくの坊だったわけです。

ところが、愛はすべてを変えますね。
というか、妻はすべてを変えますね。

あまり出会ったことがないほどに賢い女性、
しかも決めたことは必ず実現する人間。
男女平等というか、女子上位を実現する野望を秘めていたようで、
気がついたら、まず、食器洗いから始まり、
夕食の準備もするようになり、
「おいしい、また作って」とおだてられて、
気がついたら、週の半分は夕食を作っていました。

最初は作らなかった方が食器片づけ、洗いを担当していたのに、
気がついたら、片づけ、洗いも全部夫に一任されていました。
こんな風に、じりじりと戦線は後退を続けて、
現在も、油断すると、夫の仕事が増えるので、
常時戦場にあるという心構えが必要。

どうも、韓国人が知ったら、
男たちから完全なる軽蔑のまなざしで見られてしまいそうです。
でも、掃除洗濯食事を含めて、
家事ならなんでも自在にできる人間にしてもらいました。
要するに、私にできないことはなにもない、というわけです。
(かなり、誇張ですが、気持の上では、そんな感じ)




356.03 ホロゴンデイ87「2007年1月14日ホロゴンのお供で奈良壷阪山に」3 男子厨房に入るべし_c0168172_20575227.jpg
356.03 ホロゴンデイ87「2007年1月14日ホロゴンのお供で奈良壷阪山に」3 男子厨房に入るべし_c0168172_20574463.jpg
356.03 ホロゴンデイ87「2007年1月14日ホロゴンのお供で奈良壷阪山に」3 男子厨房に入るべし_c0168172_20573726.jpg
356.03 ホロゴンデイ87「2007年1月14日ホロゴンのお供で奈良壷阪山に」3 男子厨房に入るべし_c0168172_20572987.jpg
356.03 ホロゴンデイ87「2007年1月14日ホロゴンのお供で奈良壷阪山に」3 男子厨房に入るべし_c0168172_20572184.jpg

by Hologon158 | 2012-07-13 20:59 | ホロゴンデイ | Comments(0)