363.12 ホロゴンデイ89「2011年3月19日ホロゴンは郡山旧市街を疾走した」12 原発0%7割支持
朝日新聞デジタルで次のニュースを見つけました。
「原発0%」7割支持 政府の意見聴取会終了
(http://www.asahi.com/politics/update/0804/TKY201208040443.html)
政府は7月14日のさいたま市を皮切りに
今月4日の高松、福岡市まで11カ所で聴取会を開いた。
30年の電力に占める原発の割合について
「0%」「15%」「20〜25%」の三つの選択肢を示し、
選択肢ごとに意見を言いたい人を募った。
1日の福島市は選択肢を問わずに意見を言ってもらったため、
これをのぞく10カ所での意見表明希望者1447人のうち
0%支持が68%、15%支持が11%、20〜25%支持が16%、
選択肢以外が5%だった。
福島市で意見を述べた30人のうち28人も原発ゼロを求めた。
私に言わせれば、当然の結果です。
原発完全撤廃は国家百年の計です。
少なくとも10年程度で、原発は全面撤廃を完了すべきです。
原発を停止しても、大震災による原発事故誘発の危険は去りません。
原発撤去作業をこれまで日本で実施したことがあるのでしょうか?
本当に原発を撤去することができるのでしょうか?
できるとして、どれだけの時間がかかるのでしょうか?
その間、今回と同種の事故が再発する危険はなくならないのです。
日本経済のためという原発存続理由は、
日本人の健康と安全の未来を確保するという大目的の前では、
ゴミのようなものです。
原発完全撤廃を採用すべき理由は、ちょっと考えただけでも、次のとおり。
1 原発は、地震、津浪の多発国である日本では危険。
2 電力会社は原発事故防止、事故後の処理について、意思も、能力も、ノウハウももっていない。
(福島第1原発の廃炉処理プロセスは事故後1年半になろうとしているのに、
一切進捗していないばかりか、一進一退を繰り返している)
3 原発事故がいったん発生すると、周辺地域は100年を超える長期間居住できなくなる。
4 原発周辺住民の危険と犠牲を強いる権利は、日本人の誰にもない。
5 原発撤廃のコストと危険を考えると、他のいかなる電力源よりも高コスト
(これまで故意にこれを無視して、他のなによりも安価と主張して、国民を欺いてきた)
6 ヨーロッパ諸国はすでに原発依存を低減するために、他の電力源を開発しつつある。
7 国民の7割が廃止を希望している。
上記の理由に比較すれば、原発存続の理由とされるものは、
経済界の短期的な利益といった、国民無視の理由ばかりです。
今回の意見聴取会の結果を政府が真剣に考慮するでしょうか?
まったく期待できませんね。
小沢の新党は脱原発を綱領に採用しているそうです。
民主党の前回総選挙前のマニフェストを思いだします。
実行する能力も意思もないのに、国民を自党に誘導するためだけの疑似餌。
誰が彼を信じるでしょうか?
東電はもとより、すべての電力会社、政府、関係行政庁、民主党と自民党、財界は、
原発廃止などとんでもない、できるだけ早期に再開したいという姿勢を貫いています。
今良ければよいのです。
国家百年の計など、誰も考えていません。
それが日本の現状、というより、惨状。
悲しくなります。
by hologon158
| 2012-08-05 18:33
| ホロゴンデイ
|
Comments(0)