わが友ホロゴン・わが夢タンバール

373.01 ホロゴンデイ91「2005年12月25日 心斎橋アメリカ村でホロゴンフェスティバル!」1 分岐点でした


ホロゴンでないレンズの写真シリーズ「ホロゴン外傳」が続きましたので、
またホロゴンに戻りましょう。

実は、昨日は、INさんも自分の近作を持参されていたのです。
北海道の最北端3泊旅行での成果。
モノクロームの2Lプリントです。

前田義夫さんの作品群も圧倒的でしたが、
INさんの写真群も圧倒的です。

この二人に共通しているのは、完璧で独創的な構図。
中身はまるで違います。

    前田義夫さんの写真は、スケールの大きな空間処理で、
    広がりと静謐感に特徴があります。

    一方、INさんの写真は、密度と充満の世界で、厚みに特徴があります。
    画面一杯を埋める人、ものが緊密かつ縦横に関係性を見せてくれます。

卓上に並べると、もう個展会場。
幾度か書きましたが、この二人の写真を見ることで、
私は迷いがなくなりました。

写真を表現作品として世に問うためには、
高い基準を突破しなければならない、
そう悟ったからです。
もう十年以上前のことです。

私はそれ以来、仲間と写真展をした他は、
一切人に写真を見せることをやめました。
それからは、人の批評を気にせずに、自分のために撮ってきました。
人生における1つの分岐点でした。

なにもそんなにストイックにしなくてもいいじゃないか、
アマチュア写真家の皆さんだって、大したことがないけど、
みんな喜々として人に写真を見せているじゃないか?

    でも、それは違います。

    アマチュア写真家の皆さんは、自分に才能がないなどと考えていません。
    それが当たっているにせよ、当たっていないにせよ、
    私とはその点がはっきり違います。

にもかかわらず、私がブログを始めたのは、
写真ブログの世界は、アマチュア写真家の世界とはっきり違います。

    少数の例外をのぞいて、完全な素人の世界。
    たいていのブロガーのみなさん、写真界とは無縁の孤島の住民。
    人よりも凄い写真を撮ろうなどと夢にも考えていません。
    自分の撮りたいように、のびのびとお撮りになっています。

だから、猛烈に好感がもてます。
我が輩は写真家でございという方もお出でにならないわけではありません。
そんなところには行かければよいだけ。
というわけで、このブログを開いてから4年、
とても気分のよい生活を送っています。

写真を堂々とブログに掲載して、
しかも、私の写真、文章についてどう思っているか、
誰からもなにも聞かなくて済む理想の状態。

項羽なら、きっとこういうでしょうね、

    「それじゃつまらないじゃないか?
     闇夜に錦を着て歩くようなものじゃないか?」

でも、私は項羽じゃありませんね。
私が私の写真を愛しているのですから、それで十分。

あなた、自分の恋人を他の人からも愛されて欲しい、
そう思いますか?
むしろ人知れず、埴生の宿で二人で静かにひっそりと暮らしたい、
そうは思いませんか?


さて、そんな私の愛しの恋人たちを並べてみましょう。
いかなる意図もなく、ただこの瞬間を愛するが故に、
ホロゴンウルトラワイドのシャッターを切りました。
ただ、それだけ。




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by Hologon158 | 2012-09-02 15:32 | ホロゴンデイ | Comments(0)