わが友ホロゴン・わが夢タンバール

373.02 ホロゴンデイ91「2005年12月25日 心斎橋アメリカ村でホロゴンフェスティバル!」2 前はありました



また1つ、小さな別れがありました。

昨夜、畏友のRAさんとを囲んで、INさん、DAさんと4人で夕食をとりました。
日本橋の中国人経営の中華料理店。
店は一緒、内装も一緒。

でも、コックも店員さんも一変していました。
簡単な定食ばかりのメニューになり、単品はわずか。

   「生ビール下さい」

中国人らしい女性の店員さん、ちょっと舌足らずに、

   「前はありましたけど.....」

私たち、同じ店なのに、と、回りを見回しながら、

   「...............」

しばらくして、

   「紹興酒ありますか?」
   「前はありましたけど.....」

味もかなり薄味で、勢いがなくなった感じ。
前回までは、幾皿か単品をとり、
生ビール中ジョッキで乾杯して、疲れを癒してから、
紹興酒でご機嫌になるという式次第でしたが、
なにもかも、「前はありましたけど.....」ということで、
昔の姿今いずこ?

経営者が代わったのか、経営方針が変わったのか?
もう二度と来ないでしょう。
こんな風にして、幾つもの行きつけの店が消えてしまいました。

喪失プロセスには鉄則があります。

   惜しい店から先になくなる!

どうもよく分かりませんが、
現代ではますます、行きつけの店ではなく、
新しいお店、話題の店が栄える時代となりつつあるようですね。

こんな世界では、なにもかも使い捨て時代となり、
たとえば、文学や芸術も古典の域に昇格することは稀になりそうです。
話題性だけが尊ばれる時代では、
たとえば、才能を修練によって磨くことで、名声を上げるのではなく、
ガガのように、ファン層を大幅にかさ上げする、フェイクが武器となります。
新規開店時、どれだけ関係誌に掲載してもらうかが勝負の分かれ目。

古いものなど、ほとんど見向きもされない時代。
こんな薄っぺらな社会から文化は生まれません。
ただの消費社会だけが栄枯盛衰する、
そんな虚しく空々しい未来が来そうです。




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by Hologon158 | 2012-09-02 16:51 | ホロゴンデイ | Comments(0)