わが友ホロゴン・わが夢タンバール

392.03 ホロゴンデイ95「2005年12月11日 京都烏丸界隈でロボグラフィ三昧」3 沈黙の音楽



仲道郁代というピアニスト、大いに気に入りました。
帰宅後、YouTubeで検索してみました。
沢山ビデオがあります。

その一つで、こんな言葉を述べていました。
うろ覚えです。

ピアノというのは打楽器です。
キーを叩くと、どんな風に叩いても、音は減衰して、やがて消えていきます。
このはかなさがピアノの魅力。
そして、ピアノに向かうと、見えていないものが見えてきます。

この言葉を聞いて、感じました。
この人も心から音楽を愛している人なんだ。

大変なテクニックの持ち主のようです。
でも、とても真摯な演奏なので、腕自慢には見えません。
純粋に音楽の喜びが浮かび上がってきます。
そんな境地になれると、もう怖いものなしという感じですね。

千住真理子さんもそうです。
アンコールにメンデルスゾーンの三重奏曲を演奏しました。
最後に、ヴァイオリンの高音がピアニッシモで、
永遠の彼方に消えていきましたが、
千住さんの弓はヴァイオリンの弦からから離れた後も、
まだ音楽を奏で続けているかのように、
弦からゆっくりと静かに離れて行くのでした。
演奏の音が消えてもまだ音楽は続いているのです。
ここでもまた、音楽への無上の愛を感じることができました。

ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの打楽器奏者の言葉を思い出しました。

    たえず、新しい打楽器(なんでもよいのです)を試し、
    新しい音とリズムを探しています。
    いつか打楽器を使わないで、沈黙の音楽を鳴らすことができたら、
    そう心から願っています。

この人も音楽を心から愛する人なのですね。
音楽を愛する人たちが沈黙の中に音楽を感じようとすることで共通している、
これはどういうことなのでしょうか?
これからもっと考えることにします。




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by Hologon158 | 2012-10-30 21:21 | ホロゴンデイ | Comments(0)