わが友ホロゴン・わが夢タンバール

396.02 ホロゴン外傳100「2011年11月8日 ゾンネタール50mmf1.1は大阪平野の辻に出現」2 美しいものだけを



韓流ドラマ「ファッション70`s」で面白い言葉を聞きました。

女性主人公は二人、出自は正反対。

    ドミは僻地で育った貧困女性、
    ジュニは富豪の一人娘。

韓国一のデザイナーが創設のデザイナー学校に入学し、
甲乙つけがたい才能と実績を示し、ライバルとなります。
後継者選択のためのファッションショーを開催することになります。

ドミは、オートクチュールがとんでもなく高価であることに疑問を抱き、
美しい衣装を一般大衆にもやすく供給したいという夢を持っています。
そこで、高価な素材を使った衣装を、廉価な素材で作り直し、
舞台に2度登場させます。

招待者の反応はドミに集まるのですが、
先生のデザイナーはドミの考え方にショックを受けて、
追放してしまいます。

怒る先生の前で一歩も退かないドミに対して、
先生は追放の理由を説明します。

    オーダーメイドは、服を使う人に合わせて、
    世界でただ一つの服を作り出します。
    だから、オートクチュールは芸術であり、
    デザイナーは自分の作品に魂を籠める。
    既製服は、使う人が服に合わせるだけ。
    そんな服を作りたいと言う人間は私の後継者となる資格がない。

私がオーダーメイドで作った背広を着たのは、
生涯でただ一度。
義父が安月給の私を神戸大丸の紳士服に連れていって作ってくれたのです。
だから、正確には、オーダーメイドで自分の衣服を作ったことなど、
生涯に一度もないというのが正確。

たしかに体にぴたりと寄り添って、まことに着心地のよいものでした。
でも、二度と作るつもりは起こりませんでした。

まず、そんなお金が生涯私の近くには来なかったせいですが、
キザになりますが、若いときにこう心に決めたからでもあります。

    人間を外観で評価する人間にはならない、
    そんな評価をする人間たちには交わらない。

その決意を裏切らないで、ここまで来られたようです。
そんな風に生きてこられたのは、
日々、美しいものに出会うことを心がけてきたから、
そう信じたいものです。
これからも、美しいものだけを見て生きていきます。




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by Hologon158 | 2012-11-17 19:10 | ホロゴン外傳 | Comments(0)