わが友ホロゴン・わが夢タンバール

406.14 ホロゴン外傳99「2012年11月27日大宇陀でキネタールが歌う宿場エレジー」14 熟練の技



元旦の昼食はお餅で済ませることにしました。

お餅は、なぜか私の係になっています。

    家族4人に注文をとりました。
        いくつ欲しいか?
        草餅と白餅のどちらにするか?
        どんな食べ方がよいか?
        きな粉をつけて? ノリ餅? それとも即席雑煮、それとも....
        キムチと一緒という注文まで飛び出し、
        なんとか注文をとりまとめて、キッチンに戻ったら、
    全部忘れていました。

    全員がまるで異なる注文なのですから、とても覚えきれない。
    お餅を網に載せて焼きながら、再度、注文票を作成して、
    なんとかお昼を済ませました。

つくづく思ったのは、料亭やレストランの料理人たちの、
驚異的な記憶力と作業管理能力。

無理矢理覚え込んだのではないのです。
長年の努力の積み重ねの上に、そんな能力が培われたのです。

私の1つだけ、そんなことができました。

    写真を始めて最初の12年間はモノクローム専科。
    現像、引き伸ばしを全部自分でしました。
    毎週24本程度撮影するので、この程度必要だったのです。

    フィルム4本内臓のタンクを6本用意して、24本仕込み、
    6本用タイムテーブルに従って、
    0秒目にタンク1に現像液注入、
    30秒目にタンク2に注入、
    こんな風にして、現像液、停止液を次々と注入排出し、
    その間、たえず、全タンクをシェイクし続けること、
    約1時間と少し。

最初は、時間に間に合わず、タンクを間違え、とミス続出、
笑い転げながら、なんとか終えました。
2、3か月続ける内に、鼻歌まじりにできるようになりました。
これも経験を積んではじめてできることでした。

実のところ、人生で大切な仕事にはこんな要素が一杯あるようです。
写真だってそうですね。

機材の能力を目一杯引き出すための熟練というものがありそうです。

    写真クラブに属していた当時、
    写真を見て、出てくる頻度の高い質問がありました、
       「どこで撮ったのですか?」
       「カメラとレンズはなにを使いましたか?」
       「絞りはどれ位?」
       「フィルムは何ですか?」

これらの全質問の答えどおりに写真を撮っても、
絶対に同じ写真など撮れないのに.......




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by hologon158 | 2013-01-01 22:41 | ホロゴン外傳 | Comments(0)