わが友ホロゴン・わが夢タンバール

433.08 ホロゴン外傳110「2013年4月13日ゾンネタールソフトも天満宮界隈を楽しんだ」8-完-静寂を知れば



西宮を過ぎました。

西宮から神戸まで、南は瀬戸内海、北は六甲山系が迫る狭い海岸地帯。
私の若い頃は、山は山、海は海でした。
ところが、今はどうでしょう? 

   山腹は家、家、家、
   「耕して天に昇る」と言いますが、
   「山を崩して、住宅地、山に昇る」の絵です。

   海も埋め立てられて、建物で埋まり、海岸線が遠くなりました。
   六甲山の山腹を削り取って宅地造成し、
   その削り取った土砂で海岸を埋め立てているのです。

夜の衛星写真でみると、日本列島の海岸線は光の帯。
子供の頃、「東海道メガロポリス」などと言って、
大変に望ましい発展の姿として想像されていました。
現在、まさにこのメガロポリスが実現した感があります。

   今、その中に住んでみて思うことは、
       「人間が多すぎる!」

完全に密封された水槽があります。

   その中は完全に水で満たされ、
   澄み切った空間に水草が立ち上がり、
   数尾の小さな魚がゆったりと浮かんでいます。
   閉鎖された生態系が完全にバランスのとれた状態なのです。
   バランスのとれた生態系は自足できるのです。

こんな水槽にあと数尾の魚を入れたら、どうなるでしょう?

   あっと言う間に、水は濁り、魚は死に絶えます。
   魚が多すぎると、生態系が崩れてしまうのです。
   これを防ぐために、ポンプで空気を送り込みます。

人間が大都会を作り上げてやっているのはこれです。
あらゆるエネルギー源を外部から絶えず供給しないと、
都市内の人間は生きていけません。
なんだか息苦しくて、アップアップの状態。

でも、人様々です。
こんな過密環境なんか平気の平左という人たちもいます。

私には耐えられない世界になりつつあります。
こんなとき、いつも思い出すのは、
瀬戸内海の大島の海岸道路のバス停。

   眼前に広がるのは、静かな海。
   聞こえるのは、浪の音とカモメの声だけ。
   私以外には人っ子一人居ません。
   車も通りません。
   私だけがバスを待っています。

こんな静寂を味わってしまうと、
都会の騒音には耐えられない人間になってしまうようです。
でも、後悔しません。
むしろ、都会の騒音に平気な人間にならなかったことを喜びたい。




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by hologon158 | 2013-05-06 11:43 | ホロゴン外傳 | Comments(0)