わが友ホロゴン・わが夢タンバール

435.04 ホロゴンデイ102「2010年9月5日 大阪天下茶屋をホロゴンまかり通る」4 才能で決まる



№2の号外の説明だけでは、ちょっと意味が不明でしょう。
もう少し説明しましょう。

1999年8月、nikphotoさんとアイルランドを旅行したのです。

至る所で写真を楽しみました。
アイルランド屈指の妖精生息地帯、ディングル半島にも参りました。
デビット・リーン監督の名画「ライアンの娘」の舞台になりました。
移動にはレンタカーを借りました。

彼の運転技術は一流です。
車は気流に乗って飛翔するグライダーのようになめらかに走りました。
私が助手席でナビゲータの役。
もう一人の友人NIさんが後部座席でマップを調べる役。
ところが、この男、いつもぐっすり眠っているので、
結局、地図のない旅を楽しんだわけです。
地図がないので、ナビゲータも開店休業。
たえずしゃべり続けて、ドライバーを起こしておく役を引き受けました。

帰国して、写真を見せあいました。
NIさんが写真を繰って行きます。
私の写真を見ながら、終始冷静に、

    「ふーん、そういえば、こんなのがあったねえ」
    「あ、ここはぼくも撮ったわ」
    「ここにも行ったね、そう言えば、このときのこと覚えてる?」
    こんな具合。

nikphotoさんの写真の番になって、最初の写真を見たとたん、
トーンがオクターブ跳ね上がりました、

    「わっ、すごい!」
    「ええーっ、こんな写真が撮れるの?」
    終始、この調子でした。

どこが違うのか?
私の写真はただ撮っただけ。
nikphotoは、複数人の路上での絡みが独特な関係を見せる、
その瞬間の見事なスナップ写真。

それまで、私は写真は努力の賜物だと信じていました。
それ以来、写真は結局才能で決まる、
いくら努力しても、才能がないと、溝は埋まらない、
私はそう信じています。

この結論は、数限りない写真愛好家の皆さんに向かって、
ザブンと水をぶっかけるようなものです。
最初に水をぶっかけられたのは私ですから、
皆さんが次の犠牲者になっても、平気ですね。

私は、それ以来、とても気楽です。
傑作を撮ろうという努力なしで、写真を楽しめるのですから。
自分の撮れるもので満足する、これが私のスタンス。
それだけに、自分が逆立ちしても撮れないような写真を見ると、
ライバル、競争相手ではないだけに、素直に観賞できます。

自分自身は写真世界からはるかに孤絶して、
ただ一人だけで素人写真を楽しむ境遇ですが、
写真芸術も愛しています。
油絵が描けないからと言って、
油絵を鑑賞する資格がなくなるわけではないのと同然です。
だから、今、私は自分の日記ブログは一人で楽しみ、
時折、その洞窟からお出かけして、
優れた写真ブロガーたちの作品を見て嘆賞します。
これもまた一つの贅沢なのです。

    nikphotoさんがブログを始めたということは、
    私のそんな贅沢な楽しみの一つが増えたということ。





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by Hologon158 | 2013-05-08 19:47 | ホロゴンデイ | Comments(0)