435.12 ホロゴン外傳111「2011年6月1日スピードアナスティグマートも鶴橋へ」12 あの人はすごい!
昔ベテランの弁護士さんに話をうかがったことがあります。
民事裁判の専門家です。
尋ねてみました、
「どんな裁判官が困りますか?」
弁護士さん、即座に、
「証拠もないのに、こちらを勝たしてくれる裁判官と、
いったん結論を決めたら、どんなに反対の証拠があっても、
考えを改めない裁判官ですね」
どちらも、自分は絶対に正しい、間違わないと信じている、
唯我独尊の人間。
こんな人は裁判官でも何でも、あらゆる決裁職に向いていませんね。
じゃ、どんな人が信頼を得ることができるか?
私の人生経験では、
間違ったら、最初の機会に間違ったことを明らかにして、
潔く謝罪する人、
なんらかの結論に達しても、新データが見つかれば、
もう一度でも、何度でも、しっかり考え直す人です。
たいていの人は、きまりが悪いので、くちごもったり、
ときには、相手が悪いと責任を相手に擦り付けたり、
それができないと、相手を闇雲に嫌ったりしてしまいます。
こんな人たちは人の上に立つことはできません。
上下関係でも、友人関係でも、夫婦関係でも、
諍い、紛争、意見の食い違いは必ず起こります。
そんなときが信頼関係を築くチャンスです。
言いたいだけ言い合って、それからしっかりと検証して、
自分が誤っていたときは、
ただちに率直に謝罪し、態度を改める、これしかありません。
雨降って地固まる、この言葉には人間の知恵が裏付けとなっています。
橋下市長は、自分は当時のことをそのまま客観的に述べたにすぎない、
と言い訳しはじめていますが、なんという見え透いた嘘でしょうか?
この説明を納得する人がこの世に居るでしょうか?
残念ながら、居ますね。
思考能力が欠如している人か、
それとも、橋下市長の言葉はすべて正しいと信じている人だけですが。
今回の一連の言動を見ますと、
橋本市長はかなり思考能力が低いことが明らかですね。
1 自分の発言がどのような反応を引き起こすか、
十分に予測できたのですから、
そんな反応が起こったら、
その出会い頭、ぎゃふんと言わせる次の手を用意しておくのが、
政治家の戦略(ついでに言えば、弁護士も同様です)。
それなのに、何にも用意しておかなかった。
(要するに、ただの思いつきだったことは明らか)
2 逆に、即座に全面的に謝罪し、
自分の態度を謝罪の方向にしっかりと軌道修正したら、
あの人はすごい、
自分の過ちを認めて、しっかりと正すことのできる政治家だと、
災い転じて福となす、逆転効果をねらえたのに、それもしなかった。
(実は、一度もしたことがない)
そんなことができないまま、悪あがきしかできない。
問題をすり替えすり替えして逃げ切ろう、ですって?
子供じゃあるまいし。
この人が政権を握ったら、どんなことが起こるでしょうね?
背筋が寒くなります。
by Hologon158
| 2013-05-17 18:56
| ホロゴン外傳
|
Comments(0)