437.10 ホロゴン外傳112「2013年5月19日スピードパンクロ35mmF2京都北山の雨」10 保祖父出動
木曜日は6時に起きて、7時14分発JR快速で大阪に向かいました。
1歳半の孫の風邪が長引いて保育園に行くことができません。
ママが出勤できるように、今週は月曜日に続き、2度目の保祖父出動。
ときどき、孫と一緒にテレビを観ます。
テレビの画面に2点で驚きました。
1 万事が派手で、色彩も華麗だけで、浅薄。
2 日本人の顔が激しいくらいにダイナミック。
とくに女性がこちらをにらむと、怖いほどですね。
つるつる、ピカピカ、ギョロギョロ。
どちらもデジタル化による誇張ではないかと思われます。
テレビをやめて20年ばかり経つせいでしょうか、
竜宮から帰った浦島太郎の気分。
前にも書きましたが、写真家入江泰吉記念の奈良市写真美術館の展示も、
入江さんの展示作品が完全にデジタル色に変わってしまいました。
古色も古代人の気配もあったものじゃないという風情。
おそらく学芸員が若返ったのでしょう。
デジタル色しか知らないから、知らない境地に思い及ばないのは当然かも。
でも、寂しいですね。
世界が全部デジタル色に変わり、
青年の観る夢もデジタル色になってしまうのでしょうか?
私ももちろんこうして、銀塩フィルムの画像もスキャンしてデジタル化して、
デジタル処理をしているのですから、
同じ穴に住まうムジナというわけです。
でも、銀塩の味わいは残し、デジタルで撮った写真からも、
できる限りデジタル臭さはのぞきたいと考えて設定しています。
ただし、銀塩は地味で、デジタルは派手という構図は単純すぎます。
モノクロームプリントをご記憶の方はまだたくさんおいででしょう。
とくに上質の印画紙に焼き付けられた画像の
目を奪うばかりの画像の豪快かつ繊細だったこと!
プロの手で手焼きプリントされたポジ画像もそうでした。
艶美の極致でした。
ただの機械焼きポジプリントを貼りつけた画帳を20冊ばかり保存していますが、
この程度のものでも、開く度に唖然としてしまいます。
デジタルよりもはるかに重厚で豪快、インパクトがあります。
デジタルの画像には、裏が、実質が感じられない。
政治家たちがあんなにも安っぽく、頼りないのを見ると、
政治家たち自身がデジタル化してしまったのではないかとさえ思えてきます。
すべてが表面、見せかけの世界になりつつあるような気がしています。
by Hologon158
| 2013-05-24 19:19
| ホロゴン外傳
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