わが友ホロゴン・わが夢タンバール

437.14 ホロゴン外傳112「2013年5月19日スピードパンクロ35mmF2京都北山の雨」14 覆面求婚


先週土曜日のウィーン少年合唱団コンサートで面白いことに気づきました。

男性のほとんどが完全にラフな普段着姿。
その理由の一つはこうです。
少年合唱団なのに、聴衆のほとんどは高齢者なのです。
男性の場合、退職するともう背広など着ないようです。

そんな中でほとんど私一人が背広。
ビシッと決めたようで、一人浮かび上がっているのが実情。

ところが、妻はクラシックコンサートには背広以外の服装を認めません。

なぜか?

    「あなたは、背広以外では見てられないから」

私もそれは認めます。
だから、ラフに決めたじっさまたちの間に浮かび上がっても、
びくともしませんね。
なにを着ようとも、勝手、ほっといてくれ、というわけです。

逆に、ラフに決めたら、実に格好良い方もいますね。
こんな人は、おそらく精神まで柔軟で自由なのでしょう。

いずれにせよ、どんな人でも、生活、人生の内面が外面に出てしまいます。
外面を見ただけで、内面のすべてを見渡すことなどできませんが、
一部は隠しようもなく漏れ出てしまいます。
この漏れ出た内面を見てとって、一目で好きになったり、嫌いになったり。

深く知り合って分かってきた人間性が、第一印象と違うことがあります。
でも、たいていの場合、かなり正確に人間を見抜いてしまえるようです。

よほどの策士でもない限り、私たちは、普通、
内面を知らない間にさらけ出してしまうからではないでしょうか?

ところが、背広はいわば鎧。
背広を着た途端、人間性のほとんどは鎧の陰に隠れてしまいます。

でも、そうは問屋が許しませんね。

身振り、手振り、身体の動き全体、歩き方にも内面があらわれます。
そして、なによりも、顔。

誰だったか、こう言っていますね、

    「人間は一番恥ずかしい部分を平気でさらけ出して歩いている」
     それが、顔。

    たとえば、求婚。
    覆面をして求婚してみてください。
    絶対にオーケーはもらえませんね。

    全員、覆面で会議を開いてみましょう。
    まとまるものもまとまらないでしょうね。

    夫婦げんかが始まったら、早速覆面をしてみましょう。
    かなり迅速に離婚届を作ることになりそうですね。

顔の中心は眼です。
たとえば、室内など、必要もないのに、濃いサングラスをかけると、
人はあまりあなたを信用しないでしょう。
眼を隠すことで、内面の多くが隠されてしまうからです。

こんな風に考えてきますと、
ありふれた結論に到達するようです。

    TPO、つまり、時間、場所、機会にふさわしい姿を整えることが、
    生にとって、かなり重要だということではないでしょうか?

ゃ、お前は気を付けているか?
そう尋ねられますと、苦しいですね。
背広と、写真撮影用のボロ着、これしか持っていないのですから。




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by Hologon158 | 2013-05-27 15:47 | ホロゴン外傳 | Comments(0)