わが友ホロゴン・わが夢タンバール

443.04 ホロゴンデイ104「2008年3月22日 ホロゴンウルトラワイドは信貴山詣で」4 支配者の視点



自民党の高市早苗政調会長が17日の神戸市での講演で、
原発の再稼働問題に関し、こう発言したそうですね。

    「東京電力福島第1原発事故を含め、
    事故によって死亡者が出ている状況ではない。
    安全性を最大限確保しながら活用するしかない」

原発を活用すべき理由がまた振るっています。

    「廃炉にはお金がかかるうえ、なんの利益もない。
    原発を活用することで利益を得ることができる」

まさに東電の論理をそのまま丸呑みしています。
これが日本の政治をリードする人間の思考力か?
そう考えると、もうお先真っ暗という感じがします。

よく注意してお読みになって下さい。

    どこにも被害者の視点はありません。
    どこにも国民の視点はありません。
    すべて原発政策と電力会社の利益に立っての発言なのです。

橋下市長の慰安婦発言もそうでした。

    慰安婦に駆り出される女性たちの視点などかけらもありません。
    軍隊を活用する支配者の視点しかありません。

この人の発言はすべてそうでした。

    国歌国旗を強制する条例もそうでした。
    国民の立場から自然にわき起こる愛国の念があって、
    はじめて国歌、国旗は意味を帯びます。
    
でも、彼はそうではない。

    従わないヤツは日本人じゃない!
    決められたことは守れ!
    これも支配者の立場しかありませんでした。

阿倍首相はもとよりその急先鋒ですが、
高市氏も第二次世界対戦における日本軍の進出を侵略と見る見方を否定するようです。

    彼らの主張の中には、日本に対していかなる敵対行動もせずに攻め込まれて、
    家を、故郷を、黒土を、家族を、自分の命を奪われた被侵略国の人々の視点など、
    かけらもありません。

    戦争に駆り立てられて命を失った何十万の日本軍兵士たちの視点もありません。

    あるのは、国家戦略としての正当性のみを確保したいという支配者の視点だけ。

最初に戻って、福島第1原発のことを考えてみましょう。

    事故はまだなんの解決も見ず、解決の可能性も一切ないまま、
    放射能汚染はまだ継続しているのです。
    事故の影響は今から始まるのです。

これまでに死者が出なかった?

    放射能に対する警告も受けず、また防護策もないままに、
    現場に駆り出されて命を失った下請けの人たちが幾人も居るではありませんか?
    東電はこれらすべての死亡の原因は放射能以外にあるとして、
    原発事故との因果関係を否定していますが、
    そのような方向で東電のために理屈を付ける御用医者たちがいるというのは、
    悲しいことです。

家、故郷、家産、仕事を失って、離散させられた幾万もの福島県民のことを考えてください。
彼らは永遠に帰郷できないのです。
それだけではないのです。
非難区域の外では、
チェルノブイリの強制避難区域の放射能基準をはるかに超える、
異常な放射能汚染区域でまだ子供たちが一杯生活しているのです。
彼らの健康は将来どうなるのでしょう。

こうした悲惨な被害が絶対に事故発生を防止できない地震津波がいつ発生するか、
誰にも予測できない日本で現に起こったのです。

    福島は現在も継続し、日本全土に拡大しつつある放射能被害を阻止することも、
    原発を廃炉化することもほとんど、この何十年間では不可能な状態になっており、
    他のいかなる原発も、福島を襲った地震津波による破壊を防止する手だてなど、
    一切講じられていないのです。

それなのに、廃炉は金がかなり、なんの利益も発生しない。
残った原発を活用するのが一番だ、なんて、
どんな頭脳と精神があれば言えるのでしょうか?

    支配者の論理しか頭にない、こんな政治家たちは、
    絶対に選んではいけないのです。

でも、すでにお分かりでしょう。

    彼らは、自分たちのそんな姿勢をあからさまにしても、
    国民は誰も気にしないで従順についてくる、そう信じているのです。
    だから、油断をして、驚くべき失言を平気で繰り返し、
    世界がいきどおろうが、国民から非難の声が出ようが、気にしていない。

        もう勝負はあった!
        大多数の日本国民は自民党に投票する以外には道がないのだ、
        そう確信しているのです。

    だから、阿倍首相も、天下りは復活するわ、
    外遊するときには、
    自民党シンパの大手企業の経営者たちを大量にお供に引き連れるわ、と、
    わが世の春を詠っています。

ここには、驕りが見えませんか?
中国に130人もの陣笠を引き連れて行った小沢を思い出しませんか?

    驕る平家は久しからず。
    もっと謙虚に国民のことを考える政治家を探すことにしましょう。




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by Hologon158 | 2013-06-18 20:14 | ホロゴンデイ | Comments(0)