わが友ホロゴン・わが夢タンバール

449.09 ホロゴン外傳115 「2008年9月24日なぜか出勤にスーパーアンギュロンを」9 奇遇



SPコンサートのことを報告する前に、
奇遇について書いておきましょう。

40分ばかり撮影して、大津市の市街を縦断する大きな商店街に入りました。
ご多分に洩れず、かなりのお店が休業または閉店しています。
でも、活気がないわけではありません。

入ってすぐあたりに、画廊があり、その奥が民家を改造した喫茶店。
冷房はありませんが、よく風が通り、しばらくすると、
汗ばんでいた体がすっきりと涼しくなりました。
おいしいアイスコーヒーを頂きましたが、
バックミュージックはジャズピアノ。

    レッド・ガーランドです。
    古民家に1960から70年代のジャズピアノがなぜかぴったり合います。

女主人に尋ねますと、
ジャズ愛好家の方がとっかえひっかえ持ってきてくれるとのこと。
この喫茶店にどんなジャズがぴったり来るか考えて選択するというのも、
かなり風流な楽しみかもしれません。

女主人、

    「本場の長崎チャンポンを作りますので、お昼もおいでください」

私の当初の目論見としては、
この商店街を北に突っ切った終点にあるレストランで昼食の予定でした。
商店街のロボグラフィを楽しんで、北端に着いてみたら、

    廃業!

往時の外観そのままに残されているところを見ますと、
廃業後の有効利用もままならない状況のようです。

一方、私の方は、
頭の中に長崎チャンポンがしっかりと根付いてしまっています。
そのまま反転して、先ほどの画廊喫茶店に戻りました。

    席にはちょっと年輩の男性が一人。
    女主人、私のことを、
        「さっきおいでになってジャズのことおっしゃってたお客さんですよ」
    ジャズCDをいつも持ってくる方だったのです。

    同好の士ですから、たちまち打ち解け、
    話は音楽からオーディオに発展しました。
    彼も真空管アンプ派だったのです。
    こんな話題になると、畏友のRAさんの独壇場です。
    汲めども尽きぬ蘊蓄の泉がこんこんとわき出ました。

    その奔流の合間に、私、

        「今から、スカイプラザ浜大津でSPレコードの会に行きます」

    彼、

        「私も行きます」

この方、年輩といい、風貌といい、淡々として率直な話しぶりといい、
実は夭折した私の親友とかなり似ているのです。
後で自己紹介をしあって、一層驚きました。
なんと姓まで一緒だったのです。

    幾重にも偶然が重なって、この出会いに至ったわけですが、
    人生って、こんなものですね。




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by Hologon158 | 2013-07-14 21:32 | ホロゴン外傳 | Comments(0)