わが友ホロゴン・わが夢タンバール

453.18 ホロゴンデイ106「2018年8月28日 ホロゴンが大阪中津の夏を吹き飛ばした」18 様変わり



日曜日の報告。
大阪ザ・シンフォニーホールでのコンサートに参りました。

一般大衆が自分たちの集会を楽しむのではなく、
自分以外の誰かの公演を一カ所に集まって楽しむ、
そんな楽しみを享受した文明はかなり少ないようです。

とりあえず見つかるのは、

    古典ギリシア人
    ローマ人
    中世ヨーロッパのトルバドールたちの歌合わせ
    騎士のトーナメント
    シェークスピア、コルネイユのようなヨーロッパ諸国の演劇
    
日本では、神代の昔に、
アマテラスオオミカミがこもった天の岩戸の前で
アメノウズメノミコトが踊ったお話を思い出します。
その後は、お能にしても特権階級の楽しみにとどまっていたようです。

こんな風にあれこれ並べて見て、
どの国でも、そのようなページェントを楽しめたのは、
一部の人間だけという感じがします。
現代社会では、人口が膨れ上がってしまい、ますますその傾向は高まっています。

なぜこんな風に書くかと言いますと、
このザ・シンフォニーホール、朝日新聞の経営下にあったことを最近知りました。
なぜ知ったかと言いますと、別会社に売ってしまったからです。
フェスティバルホールの大改装の資金に窮したのでしょうか?

その結果、なにが起こったか?

新会社が来年のスケジュールを送ってきたのですが、
    あっと驚くような様変わり。
    スケジュール表が群小交響楽団、諸団体の定期公演で埋められているのです。
    大阪が誇るクラシック音楽の殿堂は、哀れ、
    ただの半素人、二流プロのレンタルホールに一変してしまうのです。

フェスティバルホールは巨大すぎて、
私たち夫婦の好む独奏や小グループのバッハ演奏にはまるで向いていません。
大改装のせいで、料金も跳ね上がりました。
これからは、バッハやモーツァルトを楽しみたかったら、
さまざまな会場のスケジュールを調べて、流浪する人生となりそうです。

    極上のサウンドのホールで、
    演奏者の間近で極上の演奏を楽しめるという意味で、
    特権的な楽しみを与えてもらったと喜んでいたのですが、
    楽しみというものは続かないものですね。

住む場所もそうですね。

    「大和は国のまほろば」と、
    老後は大和路を散策して楽しみたいと期待していたのに、
    今では「大和はただのがれきば」になりつつあります。

どうやらますます心の中に豊かな喜びの場を見つける方向に
転進せざるを得なくなりそうです。

川端康成が「美しい日本の私」と書きましたが、
なにをどう言いたいのか、まるで分かりませんでした。
ですから、それはやめて、もっと分かりやすく、
「美しくない日本の美しい私」となれるように、
性根を入れて、美と向かい合うそんな道に向かって、
今から足を踏み出すことにしましょう。




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by Hologon158 | 2013-08-06 22:06 | ホロゴンデイ | Comments(0)