わが友ホロゴン・わが夢タンバール

455.02 ホロゴン外傳117「2013年7月20日大阪平野でゾンネタールを再認識した」2 イタリアン!



8月4日日曜日、ザ・シンフォニーホールの公演は、

    イタリア・ナポリターナ楽団
    「オー・ソレ・ミオ 素晴らしきナポリ音楽とカンツォーネ」

日本にも何度も来日している指揮者サンドロ・クトゥーロの指揮、
歌手は二人、

    ソプラノのパオラ・サントゥッチ
    テノールのヴィンチェンツォ・マリア・サリネッリ

今売り出し中の若手で、どちらもリリックな声質がそろっていて、
とても清々しい歌声でした。

イタリア系オペラ歌手の歌声の醍醐味はここぞというクライマックスでの一声。
二人ともダイナミックで、ホールご自慢の残響音がホールを満たして、
震えるほどの快感となります。

    指揮者のクトゥーロは、曲が終わった後、幾度も楽団員に向かって
    「信じられない」という身振りで、
    よほど歌手も楽団も調子がよかったことがわかりました。
    今日は最後まで最高のご機嫌だったようです。

以前も日本の有名なピアニストが途中のおしゃべりの中で言っていました、

    「ホールの響きかたがすごいので、一段とうまくなった気持ちがします」

クトゥーロという人、履歴を見ると、サンタ・チェチーリア音楽院を卒業後、
ローマ大学で政治哲学を専攻し、優秀な成績で博士号を得た後、
25歳でウィーンに移って、さらにピアノ、作曲、指揮を学んだというのですから、
いわばトップクラスの学歴を積んだ人のようですが、
南イタリアの生まれだそうで、実に明るく、腰が軽く、冗談好き。

    その彼がフィナーレで、
         「大阪が大好き。
         顔は違うけど、スピリットはイタリアンと一緒」

    お世辞もあるかも知れませんが、
    権威ぶったお澄ましなどまったく無縁なのが大阪人。
    このあたりは確かにそっくりでした。

途中、ギターとマンドリンの3人兄弟の演奏者を前に出して、
マンドリン主体の新曲を演奏したのですが、
ホール側の担当者の日本人青年が彼らの椅子を舞台裏から運んで設置しました。

    指揮者、さて、次の曲に入ろうとして、
    折り畳み椅子を両手に抱えて引っ込もうとする青年を指さして、
    「さて、サプライズですが、
    私たちの世話をしてくれているミスター※を紹介させていただきます」

こんなに楽しく、圧倒的に盛り上がったコンサートはクラシックには珍しい、
そう考えて、わかりました、
演奏者たちはクラシックをやっているという気持ちなどない。
聞いている方も同じ。
ただただ音楽を楽しむ気持ちでぴったり心が一つになった公演でした。




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by hologon158 | 2013-08-08 21:48 | ホロゴン外傳 | Comments(0)