わが友ホロゴン・わが夢タンバール

480.06 ホロゴンデイ111「2008年6月21日ホロゴンウルトラワイドは管浦が好きだった」6 a1photo世界



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前回の映画、ドラマ論は写真と関係のないように見えます。
でも、無関係ではないのです。
私はいつも、写真もそんな感じがあってほしい、そう考えてきました。

そのサンプルのような傑作にブログで出会いました。

    a1photoさんの「山里」
        (http://a1photo.exblog.jp/)

    過疎の中の過疎になろうとする山里、
    そこには孤独と寂寥しかない、
    そう見えます。
    でも、里人らしき人物は光明の中をきりりと歩を進めているのです。
    田舎暮らしには、それだけではない、なにかがあるのかもしれない、
    あたたかい思いを見る人に感じさせてくれます。

    そんな舞台とその上のドラマがはるか遠方で演じられている、
    だけど、そのインパクトはただならぬほどに鋭い。
    そんな写真を、いつもいつもではありませんが、
    時折バンとプレゼントしてくれる写真家。

ブログ界で私が出会うことができた正真正銘の写真家は
せいぜい片手で数えることができる程度ですが、
その中で、a1photoさんは独自孤高の存在感を保っています。

    彼が次に作る作品がどんなものか?
    絶対にだれも予測、予見、想像できないのです。
    それなのに、そんな作品はとてもとてもさりげない。
    さりげないのに、分かった途端にあっとのけぞる位にインパクトがあって、
    とんでもない喜びを与えてくれます。

山本周五郎の短編によくそんな人物が登場します。

    とんでもない位にとんまで、どじな、でも気の置けない気持ちのよい男が、
    実は快刀乱麻の解決を果たす傑物だった、そんな人物。

彼の写真がこれにそっくりなのです。

    人を驚かすような大上段の思い入れも作画もコンセプトもない、
    とても普通風にさりげなく呈示されるのですが、
    よく見ると、
        「うわっ! またやられた!」
    そんな風に素直に喜んで受け取ることのできる写真群を
    私たちに絶えずプレゼントしてくれます。

a1photoさんが活用している手法の一つがここに現れています。

    超遠隔スナップ。
    たいていの場合、
    遙か彼方の光る一角に、影に近い闇のシルエットとなった人物が踊ります。

これはカルティエ・ブレッソンがときに切れ味よく利用した手法ですが、
彼はけっしてカルティエ・ブレッソンの亜流ではありません。

    ただの写真テクニックを駆使するだけでのアマチュア写真家には、
    この手法は絶対に使えません。

超遠隔スナップが成功するためには、
画面を埋める遠近さまざまの人、もののすべてが、
そのシーンの表現する精神状況にこぞってサポートすること、
これが必須条件ですが、こんな芸当、誰にでもできることではないからです。

    遙か彼方の人物の姿にその人の心を読みとる、そんな深い精神性があるか、
    それとも写真の天才であるか、
    どちらかでないと、とても無理。
    
a1photoさんにはそれができます。

    どうやらa1photoさんはその両方では、そう私は考えています。

ますます楽しみな写真家です。
by Hologon158 | 2013-12-05 01:36 | ホロゴンデイ | Comments(0)