わが友ホロゴン・わが夢タンバール

484.03 ホロゴン外傳126「2011年9月15日 神戸山手をレイのレンズが駆け抜けた」3 一つ一つの音



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辻井伸行さんは、8か月でピアニストの演奏を聞き分けたそうです。

    同じ曲を一人のピアニストだけ気に入って、
    他のピアニストの演奏だとぐずついたのそうです。

そう言えば、私の孫も同じくらいの年齢で、
ある特定の曲だけに恍惚となって、
最初から最後まで目が釘付けになっていました。

    聴き入る恍惚とした表情、
    目の輝き、
    音楽が終わった後の幸せそうなほほえみ、
    全身の隅々からその曲を愛する気持が伝わってきました。

辻井敏行さんがテレビドラマのために作曲した音楽を、
You Tubeで見ているとき、
末っ子のピッピ(猫ですが)がやってきました。

    マックのシネマディスプレイの前に、
    私の方向に半ば向いて座り、耳をヒラヒラさせて、
    その方向のスピーカーから来る音楽を聴きながら、
    顔だけディスプレイの方に傾けて、
    目は主人公の女性を追っているのです。
    まるでこの女性と音楽とが関係があると分かっているような、
    うっとりとした表情。

いとしの末娘静(猫ですが)も音楽が大好きで、
特定の音楽のときだけスピーカーの前に陣取ります。

家畜の成育を音楽が助けるという話しもよく聞きます。
いや、植物だってそうだ、という強力な論者もおいでになります。

動物学の啓蒙書で読んだことがあります、

    森中のテナガザルがドレミの上昇音階で朝の歌を斉唱し、
    森中鳴りどよもす壮観かつ荘厳なスペクタクルであると。

アルキメデスがピタゴラス音律を見つけたそうですが、この発見が、
音楽的なファクターは人間存在の本質に属するという思想につながります。

不協和音が人間を不安や不調に陥れることは疑いのないところです。
高校生の頃でした、中国の拷問の方法を百科事典で読んだことがあります。
なにも将来役立てようと勉強したわけではなく、
この当時、百科事典を手当たり次第読みふけったからです。

    無音の部屋のベッドにあなたを寝かして、
    目隠ししたまま1㎜たりとも動けない状態にします。
    あなたの額に1滴の水がぽとりと落ちます。
    ランダムに落下してきます。
    いつ次の1滴が落ちてくるか、予測できません。
    この状態を続けると、ほんのわずかな時間であなたは狂ってしまう。
    百科事典にはそう書いてありました。

人間は経過する時間の長さを感じることのできる存在なのです。
さまざまな出来事、行動の長さ、間隔は時間認識によって知覚され、
この知覚が人間の行動にリズム、秩序、コントロール、発展を与えます。
ところが、この拷問はそんな人間の基本的リズムを消失させてしまいます。

    この拷問は、そんな人間存在の根底を取り払ってしまう、
    人は、無限の奈落の世界で宙ぶらりんになってしまう、
    そのために、狂ってしまう、ということでしょうか?

このような知見、データは大変に限定されているので、
一般化は危険かも知れませんが、

    本来、人間は音楽を感知し、音楽に感応し、
    音楽の言葉を理解する存在であると言いたくなります。

こう言ったら、言いすぎでしょうか?    

    人はパンのみにて生きるにあらず。
    人は一つ一つの音によって生きるのである。
by Hologon158 | 2013-12-18 18:17 | ホロゴン外傳 | Comments(0)