492.16 ホロゴン外傳129「2014年1月12日ソニーα7はディスタゴン35mmF4に交替」16 ただ、ある
とっても嬉しい言葉を見つけました。
私の大好きな岡本太郎の言葉です。
「ものがそこにあるという尊厳。
これはいったいなんだろう。
ただあるというだけなのに」
ロボグラフィの本質を一言で言い当ててくれました。
多くの写真家にとって、写真はドラマです。
私のロボグラフィはなにも起こりません。
ただ、そこにある、それだけ。
私には、それだけで十分。
ここまで書いて、ふっと気づきました。
実のところ、私のブログの文章、
誰にも分かるとは思っていません。
突然なにかの偶然で私のブログにおいでになっても、
私の書いていることを理解するのは難しいでしょう。
早い話、「ロボグラフィ」という言葉が頻出しますが、
その意味がまず分からないでしょう。
辞書を引いても、見つかりませんね。
現に私の友人がそれでした。
意味が分からないので、英語の専門家に尋ねたそうです。
しばらくして、電話がかかってきて、
「どうやら造語らしいですね」
正解です。
「路傍」の「フォトグラフィ」、
つづめて、ロボグラフィ。
ただ、それだけ。
分かれば、なんてことはない、単純そのもの。
私の写真もそれです。
見る人は、一見で美しいと思えるものか、
よく考えると、とても興味深いシーンを期待します。
私の写真はどちらでもありません。
ただ、ものが写っているだけ。
「それがどうした?」
これが大方の感想でしょう。
私は、これに対して応えます、
「どうもしないよ」
別にみてもらわなくてもよいのです。
私の私による私のための写真、それがロボグラフィ。
私は、ものをただのものとは見ません。
それ自体、自己同一性をもって存在している、一個の尊厳。
それが路傍のものたちです。
誰も見る者がないから、余計に、
自分を確かな存在にしようとしている。
そんなやつらが大好きなのです。
by Hologon158
| 2014-01-22 21:28
| ホロゴン外傳
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