わが友ホロゴン・わが夢タンバール

510.04 ホロゴンデイ118「2014年3月22日 ホロゴンが祇園四条を舞妓さんと?」4 10年経てば



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先ほど、ふっと懐かしい言葉を思い出しました。

「一般意味論」

アルフレッド・コージブスキーという人の創り出した理論。
学生の頃、幾冊も関係書を読みました。
最大の啓蒙書はS.I.ハヤカワという人の本でした。
猛烈に分かりやすくて、おもしろい本でした。
SFにも一般意味論を活用して危機を打開していく
という趣向のものがあったと記憶しています。

私は別に学問的関心があったわけではありません。
これが人生で生きていく上で、
かなり実践的な知恵を教えてくれるのではないかと思ったからです。

一般意味論の本質を表現する言葉がありました。

   「地図は現地ではない」
   「言葉はそれが意味する現実ではない」

アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドが
「具体者取り違えの誤謬」と呼んだものに相当します。

   実際には、この世はこの取り違えによって成り立っているようなものです。
   宗教や政治の世界は、人間にさまざまな概念を押しつけます。
   そして、それこそが本質的に重要であると教えます。

一番わかりやすいのは、
「日本」「韓国」「中国」という概念。

   このような概念が昔から存在したかと言いますと、
   まるでそんなものは存在していませんでした。
   国の違いでもって争ったり競争したりするようになったのは、
   近代的な国家観が成立してからです。

国境、国家、人種、民族、
いつの間にか成立した概念が紛争、対立を生み出しています。

   みんな人間、
   地球はみんなのものなのに。

同じことが日常生活でも私たちを縛り付けています。
夫婦喧嘩もそうですね。

   実に些細なことに端を発して、深刻な夫婦冷戦に発展します。
   目の前に突きつけられた線香花火が世界を覆う業火のように見えてしまって、
   互いに一歩も譲らない激戦区になってしまいのです。

「地図は現地ではない」
このことに気づくことはとても難しいのです。

すばらしい逸話を一つ知っています。
私はいつもこの逸話でものごとを測ることにしています。

前にも書いたことがあるかも知れません。
英語辞典の編纂者で、博識の極致のような偉人として知られた、
文学者サミュエル・ジョンソンの話。

   彼の腰巾着のような存在がボズウェル。
   このいわば弟子が自分の下宿に先生を招待したのです。
   ところが、下宿の女将から断られてしまいました。
   意志消沈したボズウェルは先生のところにやってきて、
   取り返しの付かない失礼を働いてしまったと必死で謝ったのです。
   すると、ジョンソン博士、からからと笑って、

       「気にするんじゃないよ。
       私はそんなことで気を悪くしたりはしないよ。
       だって、考えてごらん。
       10年経ったら、このことを覚えていると思うかい?」

私はこの逸話をサミュエル・アレグザンダーという
英国の哲学者の著書の中で呼んだのですが、

   アレグザンダーはジョンソン博士の言葉こそ、
   「本当の意味での哲学的な心構え」であると説明しました。

       「ものごとを正確な、実物大の大きさで見ること」

一般意味論の「地図は現地ならず」とまったく同じ考え方です。

   あなたは10年前、どんなことで悩んだり、失望したり、怒ったりしたか、
   覚えていますか?

   「あのときの怒りは今でも忘れていません」
   よく聞く言葉ですが、実際には、日常生活では完全に忘れていて、
   時折思い出すだけなのに、そう言います。

   でも、それも異例のことです。
   私たちは10年前のさまざまな苦悩、失望、怒りなど完全に忘れ去っています。
   でも、そのときは、宇宙の終わりが来たとでも言いたくなるほどに
   深刻な危機だと感じていたのです。

これをひっくりかえして考えてみますと、

   今、直面しているなにかはほとんどの場合、
   「10年経てば思い出せない程度のこと」なのです。
by Hologon158 | 2014-03-30 21:48 | ホロゴンデイ | Comments(0)