510.14 ホロゴンデイ118「2014年3月22日 ホロゴンが祇園四条を舞妓さんと?」14 あなたのヘルガ
あなたが、ワイエスとヘルガの状況が可能になったら、
どうしますか?
これだけ深い情感をたたえた人はいない。
その人がモデルになってもよいと言っている。
ただし、たがいに配偶者がいるので、秘密で。
現代は、片田舎に住んでいたワイエスより遙かに有利な条件。
配偶者や知人とは絶対に会わないだろう場所を選択し、
携帯も同姓のビジネス上の友人にして、
すべて暗号文で連絡を取り合い、
携帯はそれが本人であるという信号がない限り、出ない。
たとえば、2回アクセスして、取り消し、3回電話したら出る。
配偶者が念のため本人の携帯を使う危険だってありますから。
写真、絵等の制作結果は絶対に家に持ち帰らない。
そんな配慮をすれば、配偶者に知られることなく、
最高のモデルを撮影したり、描いたりできる、
そんな可能性を前にしたら、あなた、どうしますか?
10人中8人位は、そのチャンスをゲットするでしょうね?
夢のようなすばらしい作品がどんどん生まれるでしょう。
まさに、ワイエスがそうであったように。
じゃ、私はするか?
絶対にしませんね。
これまで幾度もそんな機会がありましたが、すべて断りました。
(注:上記2行中1行は完全な虚偽であることをつけ加えておきます)
なぜ、しないか?
私は自分の人生として写真を撮りたいのです。
自分の人生に関わりのないもの、人は撮らないのです。
でも、そのような秘密の関係だって、人生じゃないか?
私はそれは人生じゃないと考えます。
結婚することで、人生の可能性の多くを切り捨てる、
それが本来の姿です。
多くの可能性を捨てて、夫婦の生活を築くことで、
豊かな人生を歩むことができます。
先日見た韓流ドラマも、苦労して愛する妻と結ばれながら、
その妻を愛しているのに、
妻に知られなければ、いいじゃないかという軽い気持で、
別の女性と一時の逢瀬を楽しむ男性が登場します。
結局、妻の知るところとなり、妻も苦しみ、自分も苦しみ、
相思相愛だった蜜月はついに戻らないまま破局へ。
一旦捨てた人生の別の可能性を軽い気持で拾い上げることが
どんなに自分を傷つける行為か、身をもって知るのです。
ワイエスがどうであったか?
私は知りません。
でも、なにも知らない妻とにこやかに別れて、
ヘルガの待つ隠れ家に急ぐワイエスの心はどうだったでしょうか?
芸術家なのだから、妻を裏切ったことにはならないと確信して、
平静、平安の境地だったのでしょうか?
信じられませんね。
少しでも「これはよくない、間違っている」そう感じるのであれば、
絶対にすべきではないのです。
人間、そんなものじゃないか?
それが人間のわさびになって、人間性に深みを与えてくれる、
そんな風にお考えの方もおいででしょう。
これも信じられませんね。
自己欺瞞もいいところだ、
そんな人間性って、深いかも知れないけど、汚れている。
そう言わざるをえませんね。
私は軽いけど、晴れ晴れとした人生を選びたいですね。
おかげで、私の写真は、「ただ撮っただけの素人写真」、
「一見意味ありげなんだけど、裏にはなにもない写真」だけ。
だから、言ってるじゃありませんか。
私は写真家じゃない、
ただの素人、
ただの写真だって。
by Hologon158
| 2014-04-06 15:46
| ホロゴンデイ
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