わが友ホロゴン・わが夢タンバール

524.01 ホロゴン外傳139「2014年5月10日 エルマリート28mmF2.8が宮崎レンズと対決」2 コツコツと...



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いつも驚異に思うことが一つあります。

    この地球上には何十億もの人々が、
    それぞれの場所で、それぞれに自分の人生を紡いでいます。

でも、世界がさまざまな形で結ばれてしまった今、
世界のどこかの片隅で誰かがなにかを行ったとき、
その影響は全世界に及ぶのです。

    すべての出来事が因果関係の連鎖で結ばれてしまうと、
    理論的には、どんなに微細な行動でも、
    世界のすみずみまで波及効果を及ぼします。
    もちろん、ほとんど無に等しいほどの効果なのでしょうけど、
    ゼロではないのです。

そして、よく考えてみますと、ブログというものも、
チェーンリアクションを遠隔地にまでも及ぼす絶好の手段なのかもしれません。

    と言いたいところですが、その瞬間に考えました。
    私のブログも含めて、アクセス数の絶対的に少ないブログは、
    そんなチェーンリアクションを発動するエネルギーなど、
    まったくもっていませんね。

すでに書きましたが、日本のブログ総数はおそらく2000万を超えているのです。

    ブログをもたない、いわゆる一般ユーザーはその何倍がいるでしょうから、
    数千万の日本人がブログをなんらかの形で楽しみ、利用しているはずなのです。
    でも、私やあなたのブログにはほとんど誰も来ないのです。
    
    要するに、「王様の耳はロバの耳」の穴のように、
    単に私やあなたの鬱積したなにかのはけ口、
    人に知られぬ隠れた楽しみ、それがブログなのです。

中国には十数億の民が居ます。
あなたや私のことを知っている人は皆無でしょう。
ところが、日本人だって、私やあなたのことをほとんど知らないのです。

    オーストラリア大陸のシロアリの巣は、高さ数mに及ぶ巨大ビル。
    その中に何百万というシロアリたちが各自の任務を遂行しています。
    あるシロアリは無数の通路を閉じたり開いたりします。
    そのお陰で、高さ数mの塚の隅々まで同じ湿度に保たれます。
    シロアリは自分たちの居住世界の形も構造もまったく知りません。

私たちも、よく考えてみると、シロアリたちと同じ境遇なのです。

    世界に関する情報量はどんどん増えていますが、
    実世界を正確に把握するために必要な情報量のほんの一部。
    誰も、この世界を正確に認識し把握してなどいないのです。

    それぞれに自分の小さな生活環境で細々と生き、
    細々と死んでいくのですが、そんな営みが積もり積もって、
    私たちの社会を成立させているのです。

私たちのブログだって、かすかですが、
社会を結びつけるビスやリベットなのかもしれませんね。

    そう考えて、がんばって続けましょうね。
    続けても、けっして人気ブログになるわけではありませんよ。
    そうではなくて、自分の生活に張りを与えてくれます。
    コツコツとなにかを作り続ける行為が人間を鍛えるのですから。
by Hologon158 | 2014-05-22 10:34 | ホロゴン外傳 | Comments(0)