わが友ホロゴン・わが夢タンバール

526.15 ホロゴンデイ120「2014年5月24日 大阪の下町にはやっぱりホロゴンが一番似合う」15 我が師の恩



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前にも一度書いた記憶があるのですが、
前回の記事に関連して、私が出会った、完全失格の写真の先生を思い出しました。

まず、京都でのこと。

かなり前に、二年続けて偶然出会ったクラブ写真展は抱腹絶倒でした。

   皆さんの写真、フォーマットはまちまちですが、
   その大半の写真が、一様に、ボケ写真。
   
消息通にその理由を聞きました。

   先生、トリミング定規を持っていて、
   弟子のプリントをバンバンとトリミングしちゃいます。
   たいていの場合、ほんの一部しか残らない。
   弟子はこの一部だけを四つ切り程度にプリントして出展します。

35㎜写真ですから、全倍ほどの大伸ばし同然の拡大率で、当然ぼけます。
撮影者本人の視点がなくなるので、作品としての焦点もぼけます。

   一体なにを撮ったのか、分からない写真が並んで、
   もう関ヶ原の合戦の翌日風景。
   死屍累々。

昔から、トリミングにこそ写真家の真骨頂があるとされてきたようです。

   私に言わせれば、デタラメもいいところ。
   一旦作った服をハサミでずたずたに切るようなものです。

写真はノートリミング、
これが絶対原則。

   私は写真を始めた最初から、当然そう考えて通してきました。

   撮るときに、どう撮る、なにを撮る、これを決めないで、
   後でトリミングしちゃいましょ、とおおざっぱに撮る、なんて、
   でたらめもいいところじゃないですか?

   これができない人間は写真を撮ることなんかやめて、
   雑誌のグラビア編集者におなりなさい、そう言いたいですね。

もう一人の写真の先生は飛鳥稲淵で会いました。

こちらの先生は、どうやらトリミング派ではなさそうです。
現場でちゃんと写真を撮ろうというお考え。
ここまではとても結構ですが、その実践がいただけません。

   数人の弟子たちが路傍の曼珠沙華をぎこちなく座り込んで撮っています。
   先生がやってきて、甲高い声で、

       「お前等、なにやってんのや!
       そんな撮り方してたら、バックに余計なもんが一杯写るやないか!
       写真はこう撮るもんやというところをやってみせたる!
       よう、見てろよ!」

   そして、ばっと道端に寝転がり、
   空だけが背景に来るように、曼珠沙華の下に潜り込んで撮りました。

   なるほど!
   師匠を囲んだ弟子たちは感嘆の眼差しでした。

歌舞伎でしたら、重々しく、「しばらく、しばらく」と割ってはいるところですが、
私は鎌倉権五郎景政じゃない、ただの素人ですから、やめました。

   どんな撮り方だって、その人の自由にさせてあげましょうよ。
   背景の整理、画面の整理ばっかり気にしてたら、
   完全の主題の鮮度がきれいさっぱり消えてしまうんじゃないですか?

   どんな撮り方でもいい、
   自分の気持ちのまま撮れば、それでいいじゃないですか?

生徒さんにも言いたいですね。

   そんな押しつけがましく威張りかえった師匠にいつまで
   お仕えするつもりなんですか?
by hologon158 | 2014-06-06 21:48 | ホロゴンデイ | Comments(0)