わが友ホロゴン・わが夢タンバール

542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う



542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10112320.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10111774.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10111148.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_101135.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10105475.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_1010577.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10105645.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10105351.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10104542.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10104285.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10103346.jpg
542.17 ホロゴン外傳134「2014年8月29日ビオゴン21mmF4.5が天神橋筋商店街を席巻した」17 第九を歌う_c0168172_10102488.jpg
 




楽しいことがありました。

   数日前、妻が宣言したのです。
   「ウィーンで第九を歌う」

もちろん独唱歌手ではありません。

   合唱。
   そんなツアーがあるのだそうです。

東京で何回かレッスンがあるのだそうです。

   「自分で練習するから、いいの」

今日、練習用の各声部のCDが郵便で届きました。

   女声はソプラノとアルトの二部。
   合唱をお好きな方は大変に多いので、
   きっとあなたもご存知でしょう。
   ソプラノはもう高音、高音の連続。

   それに対応するためでしょう、
   アルトは低音、低音の連続。

   妻、メゾソプラノの声部で歌います。
   ぽつりと、

       「私の歌える声部がない..............」

実は私は第九が大嫌い。

   第三楽章までやたらと長大で、退屈。
   第四楽章は、私には大げさ、大上段に過ぎます。

私の畏友RAさんは長年合唱団員もつとめて、
第九も幾度も歌われたそうです。

   あるとき、大阪フィル演奏での練習をラジオ局が録音したそうです。
   その第三楽章で、居眠りをしてしまい、
   楽譜が膝から床に落下して、ガタンと鳴り響きました。
   演奏が終わったときはもうかなり夜遅かったそうです。
   ラジオ局の担当者がこう言ったそうです、

   「第三楽章に雑音が入りましたので、もう一度演奏をお願いします」

   張本人のRAさん、こそこそと抜け出したそうです。

それ位、退屈なのですが、皆さん、我慢に我慢を重ねます。
なぜか?
第四楽章で、この待ち時間の鬱屈をすべて吹き飛ばせるからです。

でも、申し訳ありませんが、私にはヒステリック過ぎます。

   クライマックスは1回で十分なのに、
   これでもかこれでもかの波状攻撃的クライマックスの連続。
   ワンワンワーン、ワー、ワー、ワッワッワー!
   私の美意識をはるかに超えています。
   とてもついていけない。
   疲れます。
   だから、コンサートに行ったことは一度もありません。

   レコードでも、フルトヴェングラーを1回聴いただけ。
   宝の持ち腐れ、というわけです。

妻も練習用CDを聞きながら、困惑しています。

   ソプラノは「キャンキャンキャーン!」と立て続けに最高音。
   アルトは「ウォンウォンウォーン!」と立て続けにバスもどき。

   妻、ぽつりと、

   「全然、面白くない」

でも、これは世間的には、彼女の方が常識外れというもの。

   世の中、沢山の人たちが「あなたも歌える、第九」の企画で、
   3000人コーラスなんてがんばっておいでになります。
   どうやら心ゆくまで声を出して、爽快感、感動を味わわれるようです。

私はこれが疑問。

   おそらくホールは阿鼻叫喚の奇怪空間と化したことでしょうから。
   ベートーベンはほんとに喜ぶでしょうか?
   あの高音の畳みかけは日本刀のように鋭い一線と化したとき、
   彼の期待した効果を発揮するからです。

妻はおそらくツアーをキャンセルするでしょう。

   私はそれが正解だと思います。
   カラオケじゃないのです。
   しっかりと修練し、本当に声が出るようにならない限り、
   第九の合唱など歌えないし、歌ってはならないのです。

それを「みんなで渡れば怖くない」式に、
ろくに練習もしないで、ろくに声も出ないのに、参加するって?

   あの世のベートーベン先生、耳が聞こえたら、
   死ぬほど怒るんじゃないのでしょうか?
by Hologon158 | 2014-09-12 10:19 | ホロゴン外傳 | Comments(0)