562.07 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」7 いざ、西宮へ!
今日12月15日月曜日は、
吉田正写真教室のClub Sei-G写真展のセッティングの日です。
いざ、西宮へ!
はじめて参加しますが、
朝から夕方までかかる一日仕事なのだそうです。
吉田正さんがmm単位で設計して、
現場で効果を見ながら微調整するのだそうですが、
なにしろ60人以上のメンバーがそれぞれに趣向を凝らして出展するので、
互いにバッティングせず、互いに協力しあって、一つの写真展を作りあげる、
これは並大抵の仕事ではなさそうです。
これまでおそらく全部のClub Sei-G写真展を拝見してきました。
会場のスペースは、メンバー、教室の拡大に合わせて、
次第に大きくなってきました。
そのどの会場でも、そのプレゼンテーションは見事でした。
たいていの写真クラブの作品展は傑作を競いあうという性質上、
プレゼンテーションなどはじめからないも同然。
羅列形式で、竹林の竹のように、あっち向いたりこっち向いたり。
Club Sei-G写真展にはそれがまったくありません。
だから、いつも一つの流れが感じられます。
その基本精神は、
どんな写真も大切に。
私も仲間と数回同じ性格の写真展を開催しました。
私はデザイン感覚など皆無なので、
いつもおひとりの写真家にプレゼンテーションをお願いしました。
写真展が成功であったかどうかは分かりませんが、
一つ言えることは、メンバーとして見る限り、
一回ごとに素敵な写真展になっていました。
なぜか?
写真たちがみんな幸せそうに並んでいたからです。
今回はその点気楽です。
私はただの生徒メンバー。
ただ写真を選んで、あとは吉田正さんに全部お任せすればよいだけ。
それなのに、朝7時に起きて、始業時刻に間に合うよう電車に乗っています。
なぜか?
おそらく私一人だけ、出展10枚中半分がフレームに収まっていない!
フレームに収めた写真の平面性を確保する裏打ちシートが足りなかった。
クラブ展、個展も含めて、20回近く写真展に参加してきたのに、
こんなことははじめて。
やっぱり気持ちが引き締まっていない!
でも、仕方がないのです。
人に写真を見せるという行為そのものが私にはもう過去の行為だからです。
この気持ちは、実は以前の仲間とやった写真展でも
強く感じつつあったことでした。
私の写真に関心を持つ人がはなからほとんどいないのですが、
たまに関心を持って、なにか感想をいただいても、
我がものとして受け取ることが困難であることに気づいたからです。
いつも「レンズに撮ってもらっているだけ」と書いています。
おそらくこんな言葉を真に受ける人は少ないことも分かっています。
ひとつのてらい、ひとつの見せかけなんだろう。
でも、私は本気のことしか書きません。
だから、本気でそう思っている。
よく言う言葉で言いますと、私は「ホロゴン使い」ではありません。
ホロゴンを駆使なんかしていないからです。
正確には「ホロゴンに使われ」
今回出展する写真10枚も、
まさにそんな風にホロゴンに使われてシャッターを落とした写真たち。
きわめて暗いので、それが10枚も並ぶと、
ますます陰鬱な印象になるかもしれません。
私の興味は、そんな暗い写真をどう料理して、
他のメンバーの明るい写真たちのじゃまをしないように、
吉田先生が案配されるのか?
一番簡単な処理法は分かっています。
写真展の最後に小さな紙片一枚。
「なお、会場の都合上やむを得ず、残り1展は別室に展示してあります。
お時間がおありでしたら、のぞいてあげてください。
場所は、地下2階第3倉庫。
なお、湿気のため床が湿りますので、お足下にお気をつけください」
by Hologon158
| 2014-12-15 23:08
| ホロゴン外傳
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