わが友ホロゴン・わが夢タンバール

562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい


まだ12月19日金曜日の記事。

今日も写真展に参ります。
朝、バスの時間まで揚琴を10分、
クロマチックハーモニカを10分練習することにしました。

     ハーモニカって、両手で持ち上げて、
     口の前で、左手で左右に動かし、
     左手で半音レバーを操作するという仕組みです。
     この姿勢、かなり内向的です。

楽器によって、外向的、内向的があるのですから、おもしろいものです。

     私が習っている他の2つの楽器はどちらもかなり外向的です。
     二胡は弓を引くときは体全体が開きます。
     姿勢も猫背になったり、かなり背を伸ばしたり、と自由自在。
     でも、音楽はかなり内省的。

     揚琴は、かなり広い楽器の弦をの上を2本のスティックが
     自由自在に飛び回らなければならないので、
     背筋をすらりと伸ばした姿勢で、手を飛ばしますので、
     これは完璧に外向的です。

古典ギリシア期の英雄アルキビアデースは、
少年時代、笛を習ったのですが、すぐにやめてしまいました。

     「歌えないじゃないか。こんなのは楽師に弾かせたらいいんだ」

この逸話の真相は、アルキビアデース、笛をちゃんと吹けなかっただけ、
ということは十分にありそうです。

     でも、それ以上に、笛がかなり内向的な楽器で、
     アルキビアデースにはまるで向いていなかった、
     という方が正解でしょう。

ただし、確かに歌は最高の外向的ですね。
体全体が大きく開いていなければ、自由に発声できないのですから。

そういうわけで、クロマチックハーモニカは、
楽器の中でもかなり内向的な姿勢の楽器のようです。
このような内向的楽器は音楽に集中しやすい利点がありそうです。

     チェロだったりしたら、朗々と演奏しながら、ホールを見渡して、
     「ああ、今日はいつもより、美人がすくないなあ、
     せいが出ないなあ.....」
     「ああ、どうしてジジババばっかり来るんだ?
     すぐに寝込んでしまったり、起きているとおもったら、
     演奏中にパンフレットを開いたり畳んだり、パリパリさせるから、
      集中できなくなっちゃうじゃないか」

その点、ハーモニカ奏者は完全にハーモニカ一点集中型になります。

     一度、YouTubeで女性奏者が演奏の途中の伴奏部分で顔を上げて、
     にっこりとしたことがあります。
     これは怖かった。
     にっこりする理由が分からないからです。

おっと前置きが長くなりすぎたようです。
こうして長々と御託を並べてきたのは、
そのおかげで、夢中になるあまり、バスに乗り遅れてしまった!

     でも、なにごとにも悪い面があれば、良い面もあります。
     おかげで、遠いバス停の乗車時刻まで15分以上も空き時間ができたので、
     ゆったりと撮影しつつ、斜面を下りました。
     急ぐときは住宅地の中を直滑降し、
     ゆとりのあるときは神社の境内道をゆらゆらと下ります。
     もちろんどちらの場合でも、撮影します。
     直滑降であっても、歩きながら撮れるのが私のカメラの得意技なんですから。

カメラはオリンパスE-PL1
レンズはアメリカのベル&ハウエルの16mm用レンズ、

     ルマックス25mmF1.9

送料ともで1万円で落札しました。

     だから、ぼろです。
     ヘリコイドリングが最初は完全にだだをこねて不動でした。
     なんとか苦労して、幾度も幾度も結んで開いてをして、
     ようやくなんとか動けるようになりましたが、とても重いまま。
     
でも、この廉価版に文句も言えません。

     売り主には「ありがとう、とてもよいレンズです」と、
     最高評価を送信しておきました。

ところが、厳寒の朝です。
ヘリコイドリング、びっくりして固まっています。

     Cマウントアダプタから外して、
     「ありていに白状せい!」とCIA方式で容赦なくぎりぎりと締め上げて、
     なんとかのろのろとですが動くようになりました。
     この作業で時間を食って、気がつくと、次のバス時刻も迫ってきました。
     ようやく10枚ばかり撮れました。
     これがなかなか楽しい。
     別ブログ「レンズ千夜一夜」に掲載してあります。
     
ルマックスはとても重厚な描写をするレンズのようです。

     誰も見ていないと思って、熱く抱擁しあうカップル、
     それをやさしく見つめるおじさん樹、
     私のように、風前の灯火のように、クモの糸にぶらさがる木の葉、
     今日もナイスデイだよと丸を作る蔓、
     等々、楽しい出会いがありました。

よいレンズです。




562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23154311.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23153769.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23153138.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23152612.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23151750.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_2315018.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23145467.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_2314482.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23144179.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23143528.jpg
562.17 ホロゴン外傳140「2014年11月28日 京都四条でニューレンズが躍った」17-完-写真、楽器に忙しい_c0168172_23142818.jpg

by hologon158 | 2014-12-24 23:22 | ホロゴン外傳 | Comments(0)