579.01 レンズ黄金伝説4「2015年2月1日 ローデンシュトック55mmF2.2で梅田 」1 神社道で
まだレンズ黄金伝説シリーズを続けます。
まだまだペッツヴァールの実像をつかむことができないからです。
今回はローデンシュトック55mmF2.2
暗い条件でかなり撮りました。
100枚ごらん頂きましょう。
前回エルマジ25㎜F3.5について、
コラ・ボケールの声を思い出したと書きましたが、
ローデンシュトック55mmF2.2なら、
ジュリエット・グレコでしょうか?
彼女は実存主義者の女神とかなんとか言われた人ですが、
今では実存主義はどこに行ってしまったのでしょうか?
哲学が人の人生、生き方を導いた最後の哲学かもしれませんね。
今は、人はほとんど居なくなり、mobだけという社会にむかってばく進中。
グレコは実に個性的な人でした。
ビロードの肌触りでたゆたうように歌いました。
「Juliette Greco - Parlez-moi d`Amour」も良いのですが、
(https://www.youtube.com/watch?v=PtXzVFYPkyc)
次の一曲はなんだかペッツヴァールを思わせます。
Juliette Gréco - Romance
(https://www.youtube.com/watch?v=pX4uJbBO3j4&list=
PL2G53LkqK-dA0-wudjy9cxFMPxNC875MA)
シャンソン歌手たちは絶対に声を張り上げることがありませんでした。
とくにグレコは、つぶやくような、でも明晰な言葉遣いで、
心のひだをしずかに表現してくれるのがその魅力でした。
どんなに感情が激しても、行き過ぎないのです。
絶叫型に見えるエディット・ピアフだって、
なんとも音楽的に抑制された歌いっぷりでした。
だから、余計にその深い感情に心を揺さぶられるのです。
ペッツヴァールレンズの魅力は、
そんなフランスのシャンソンに通じるのかも知れません。
by hologon158
| 2015-02-23 14:40
| レンズ黄金伝説
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