わが友ホロゴン・わが夢タンバール

599.01 ホロゴントラベル22「2015年3月26日香格里拉のラマ教寺院を15㎜で」1 飛青磁と晋作と


中国茶馬街道の旅に戻りましょう。
旅はすでに6日目。
海抜3276mの高さにある香格里拉に宿泊しました。

そのラマ教の中心、小ラサと呼ばれる寺院に参りました。
私はおそるおそる石段を昇降しました。
少し高山病の気配があったからです。
ほとんどのメンバーは旅の猛者たち、
まるで海抜零の平地を歩くかのよう。
恐れ入りました。
スーパーワイドへリアー15㎜F3.5も高山病でしょうか、
ここではちょっとおそるおそる。




c0168172_1701854.jpg
c0168172_1701213.jpg
c0168172_170881.jpg
c0168172_17021.jpg
c0168172_16595723.jpg
c0168172_16595245.jpg
c0168172_16594684.jpg
c0168172_16594037.jpg
c0168172_16593553.jpg
c0168172_1659291.jpg
c0168172_16591699.jpg
c0168172_16591053.jpg
c0168172_1659469.jpg
c0168172_16585816.jpg
c0168172_16585218.jpg
c0168172_16584691.jpg
c0168172_16584151.jpg
c0168172_16583282.jpg
c0168172_16582781.jpg
c0168172_16582171.jpg





先週、久しぶりに東洋陶磁美術館に参りました。
もちろん今開催中の特別展の目玉、
国宝耀変天目茶碗にお目にかかりたいのですが、
目標はいつもながらの、
朝鮮陶磁器たち全部。
唐三彩の美女
油滴天目茶碗
飛青磁

私は陶磁器に詳しくありません。
勉強したこともありません。
茶道も大嫌い。
だから、肩肘張らないもの、人に猛烈にひかれます。
朝鮮白磁、青磁の絵付けの筆遣い、どうでしょう!
なんというやさしさ!
なんというさりげなさ!
そして、その形!
絶対に完璧など目指さない。
完璧、完全などという概念そのものが念頭にちらっとも浮かばない。

耀変天目は姿なし!
係員に尋ねますと、17日展示終了で、もうお帰りになった!
ああ、おそらく生涯、会う機会を逸してしまいました。
その代わり、木の葉天目に会えました。
国宝にしてあげなきゃ。

哀れをとどめたのは、飛青磁でした。
片隅の狭い展示窓にひっそり小さくなっていました。
この美術館の目玉なのです。
もっと大きな舞台で見せてあげなきゃ。
我慢ができないので、そう切符売り場の女性に話してから帰りました。

ものにも、ひとにも場所があります。
私は路地の片隅のロボグラフィを好んで撮りますが、
彼らだって、私が注目したことで、飛び上がって喜び、大きく膨れ上がります。
逆に、これまで晴れの舞台で中央に立って満座の注目、
喝采を浴びていたディーバがわき役に回されたら、どうでしょう。
飛青磁の気分はこれでしょう。
見る人も、他を圧するスターの飛青磁に会えることを期待してくるのです。
学芸員の先生におねがいしますね。
この期待に応えてあげなきゃ!

それにしても、今更なにを当たり前のことを言うかと、
お叱りを受けそうですが、
環境に応じて大きくも小さくもなるという点で、
飛青磁のような偉大な芸術品も、我々人間と同じだということを、
こんなにもあからさまに体験できたのは貴重でした。

司馬遼太郎がこの逆の逸話を書いていることを思い出しました。
下関戦争のときのお話。

英、仏、米、蘭の4カ国連合艦隊に破れた長州藩は、
脱藩の罪を問われて下獄していた高杉晋作を代表に命じて、
和議交渉にあたったのですが、その交渉の席に、
晋作は大烏帽子、直垂の大仰な宮廷衣装に身を包んで現れて、
連合国の代表たちの度肝を抜いたのだそうです。

当時若干24歳だったのですから、
ただの侍装束では青二才の若造と侮られただろうと思われるのに、
堂々と四つに組んで渡り合えたのも、
この大上段のプレゼンテーション効果だったのかも知れません。



[後書き]
今回の写真の1枚目、
シャングリラ一という触れ込みのホテルの私の部屋です。
浴室風景ですが、実は寝室から撮っているのです。
要するに、浴室と寝室とは巨大なガラス壁で仕切られている。
カーテンがあるのですが、それにしても、なぜでしょうね?
同室者ゼロだったので、透け透けのまま入浴しましたが、
それでも、なんだか観られているような.............
by hologon158 | 2015-05-27 17:04 | ホロゴントラベル | Comments(0)