わが友ホロゴン・わが夢タンバール

609.03 ホロゴンデイ132「2015年5月30日ホロゴンは鶴橋でよそ行きの顔?」3 つけペン



親友のDAさんにはあらかじめ萬年筆のことは告げていたので、
お返しとして、萬年筆周りの道具を一つ持参してくれました。
古いインク壷。
重いガラス細工です。
金属張りの蓋がついたインク壷が2つ並んでいます。
その前には萬年筆の横置き溝が付いています。
通常は赤と黒か青の2種のインクでしょうけど、
私は帰宅後、左に墨汁、右にパーカーの青を入れました。
左でDip penを使い、右で萬年筆を使います。

折良くJR奈良駅近くの骨董品店でペン立てを見つけました。
キャップのないDip penを刺しておく、一輪挿し風のガラス製ペン立て。
お店に来たときは、ペン立ての底は墨で真っ黒だったそうです。
筆立てとして使われていたようです。
私は、帰宅後、スワンのDip penを立てました。
私が所蔵する最大の金ペンです。
高さ10cmほどのガラスの逆円錐の底に、
ゴールドのペン先がルーペ効果で浮き上がりました。

猛烈にフレックスなので、まるで筆のように書けますが、
ペン先がまさに筆のような形で平坦に延びています。
Dip penの多くは、ペン先がくるりと内側に丸まっているので、
その窪みにインクを表面張力で貯める仕組みになっています。
だから、かなり幾文字も書けます。
ところが、スワンは内側が平板なので、
インクを貯めることができない。

とすると、方法は一つ。
表面張力の高い、つまり、
ねばっこいインクを使うほかはありません。
Dip pen用のインクはかなり粘り気が高いのですが、
それでも、無理。
そこで、思い切って、墨汁にしました。
萬年筆だと、あっと言う間に、
インク吸い上げ機構が詰まってしまうでしょうけど、
Dip penはいちいちペン先を洗いますので、その心配はない。
案の定、劇的にインク貯留効果が向上しました。

でも、数文字ですから、
新着のインク立てを紙の横に置いておいたら、
さっと浸けることができます。
墨汁を新着のインク壷の左に入れました。
紙の右に置くので、
インク壷の左ならアクセスがより便利になります。

こうして、7月31日をもって、
インク壷、墨汁、ペン立ての三種の神器の揃い踏みによって、
私のDip pen使用態勢は完成しました。

後は美しい字を書くことだけ。
これが本来の目標、使命なのですが、こちらは難しいですね。
まず、字の基本要素を修練することにしました。
字の基本要素は幾何学的な形です。
直線、曲線、屈曲線、円、放物線、等々。
このような基本要素をゆっくりと書いて、
しかも揺るぎや迷いがない線になるように、
手と心を鍛える、これが修練の目標。

折りも折り、リコーダーを練習する基本課程として、
私が採用したのは、
1本ずつ、息の続く限り、長く長く長ーーーく延ばす、
まずはピアニッシモで。
なんだ、ペンもリコーダーも一緒じゃありませんか?
ソルフェージュのような基本要素の組み合わせはもっと後です。
なんだかさらに生活に張り合いができました。

DAさんもきっと帰宅後、
萬年筆でペーパーに字を書きまくっているでしょう。
彼は私よりも格段に精神的に安定した人物で、
字の書き方を見ても、字画をしっかりと書ける人です。
私よりも簡単に萬年筆名人になれるでしょう。

畏友のRAさんにもフレックスの萬年筆をプレゼントしましたが、
彼は、もともと達筆家。
でも、ここだけの話、
彼の場合、フレックスを自在に書く方向はまったく期待できません。
2つに分かれたペン先が自在に開いたり閉じたりして、
インクの流れ出す幅をコントロールすることで、
流麗な字が生まれます。
RAさんは、このペン先の左隅だけをお使いになるのです。
これではペン先の開閉をコントロールできません。
無理にそのまま開閉しようとすると、
必ずペン先をこわしてしまいます。
でも、彼には彼の流儀があり、絶対にこれを変えない、
これが彼の人間性。
万事融通無碍、器用に状況変化に即応するという、
変わり身の早さとは対極に生きてきた人なのですから。
私が願うのはただ一つ、
RAさんが筆圧ゼロで字をお書きになる人間であること。
これなら、ペン先を傷めることもないかもしれません。

図らずも、萬年筆の使い方一つを見ても、人間性が現れる、
そんな発見ができました。




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by hologon158 | 2015-08-06 15:19 | ホロゴンデイ | Comments(0)