わが友ホロゴン・わが夢タンバール

609.05 ホロゴンデイ132「2015年5月30日ホロゴンは鶴橋でよそ行きの顔?」5「百歳の力」

篠田桃紅「百歳の力」(集英社新書)
読み始めました。

本を買うとき、なにが決め手になりますか?
もちろん中身が第一ですね。
でも、それだけではありません。
もちろん、著者とか値段もあるでしょう。
購入時点でのニーズ、関心もあるでしょう。

でも、それだけではありません。
さらには、本そのものにも、
購入を後押しするいくつかのファクターがあります。
① 装丁等の造本の良さ
② 題名を含む、背表紙の魅力
③ 帯のデザイン

和書の場合、造本そのものは、
必ずしも優れているわけではありませんが、
本そのもの、そして箱の装丁、
そして、カバー、背表紙、帯のデザイン、
これらが購入を後押しすることは極めて多いようです。

昔、ロンドン1の大書店フォイルズに行って、驚きました。
箱に入っている本なんて、ほとんどありません。
カバーも、新刊本をのぞいて、ほとんどありません。
カバーがないので、
背表紙のデザインで人を引きつけることができない。
ただ、ただ、小さな字の背文字が並ぶ、
くすんだ色の布装の本が並ぶだけ。
何年も、もしかすると、何十年も前に仕入れた、
そうとしか思えないようなぼろぼろの本だって並んでいました。
図書館とほとんど変わらないくすんだ、裏ぶれた雰囲気。
でも、興奮しました。
ここもまた知の宝庫なんだ、そんな感じを強く漂わせていたからです。
残念ながら、日本の書店では味わったことのない気配。

私は造本とか装丁の歴史をまったく知りません。
日本がカバーや背表紙のデザインの先駆者なのかどうかも
知りません。
おそらくあらゆる現代的コマーシャリズムのアイデアの発祥地、
アメリカが先輩なのでしょう。
でも、先駆者であるなしに関わらず、
日本の本の造りは世界に大きな影響を与えたのではないでしょうか?
日本の書店ほどに華麗な棚が並ぶ書店は世界にはあまりないのでは?

私はどうやら軽薄なのでしょう。
紀伊国屋書店や旭屋書店で何十年と本を買いあさってきましたが、
数知れない本が天井までの書棚に並ぶ中で、
ぱっと目に付く本、これはたいてい買って悔いのない良書でした。

私がとくに愛好したのはみすず書房でした。
ベルジャーエフ全集とかキルケゴール選集の装丁のすばらしさ、
手に取って開いたときの視覚と触感の気持ち良さは格別、
今でも忘れることができません。
私に限らないと思うのですが、
愛書家の多くは、愛本家でもあるのです。

そして、今回の「百歳の力」、なにが選択のきっかけになったか?
帯のプリントされた篠田さんの写真だった!
すっと伸びた背、
しっかりとものを見つめるまなざし、
ほんのりとした笑顔、
美しい!
百歳とは思えないたたずまい。

この本、ベストセラー間違いなしですね。
近頃の読書家の50%は60歳を超えているでしょう。
そのどなたも「老いる」ことに関心を持っているでしょう。
そして、どなたも篠田さんのように年を取りたいでしょう。
これがベストセラー予測の一つ目の理由。

二つ目は次回に書きます。
実はこちらの方がもっとすごい。




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by hologon158 | 2015-08-07 16:51 | ホロゴンデイ | Comments(0)