わが友ホロゴン・わが夢タンバール

611.10 ホロゴンデイ133「2015年8月21日ホロゴンは日本橋の裏通りを駆け抜けた」10 オーディオ



末娘が出産のために我が家に帰ってきたのは5月でした。
その直後に、我が家のオーディオセットの修理が終わりました。
トーレンスのレコードプレーヤー
ウェスタンエレクトリック300Bの真空管パワーアンプ
2A3の真空管プリアンプ

これを従来のアルテック604Hのスピーカーから
タイムドメインのYoshii9に代えて、これを聴いてきたのは、
1階寝室とダイニングを占領した末娘でした。
彼女は、胎教のこともあって、
ボリュームをごくごく絞って聴くのが好きなので、
Yoshii9がどんな風に能力を発揮しているのか、
皆目不明のまま、4ヶ月が経ちました。

先々週、美しく成長しつつある孫プリンセスと一緒に、
一家で無事帰還の途に。
そして、私もYoshii9の鳴り方をチェックすることができました。

まず、ステレオレコードから。
往年のアルゼンチンフォルクローレの横綱ロス・キジャ・ウァシから。
10枚ばかりレコードを持っていますが、
一番のお気に入りをトーレンスにセット。
「夜もすがら釣り糸を垂れて」
ああ、ああっ、鳴っている!
感動の瞬間でした。

「彼らの唇にはいつでも歌がある。
食べていく以上のものは求めず、
栄誉もなく、何世紀も過ごしてきた、
幾夜もすがら釣り糸を垂れて」
私自身のことが歌われている、
そう思いたくなるような魅力的な歌詞と歌声。

次が、本番、モノーラルのチェック。
選んだのは、私の宝物。
「ムソルグスキー歌曲大全集」
往年の伝説的とも言える大歌手ボリス・クリストフの4枚盤です。
彼は決して大声量の歌手ではありません。
でも、その声に漲るエネルギー感は尋常ではありません。
彼の声を聴いた後では、
たとえば、往年の大人気歌手ニコライ・ギャウロフの声が
なんだか水増しに聞こえてしまうほど。

そのエネルギー感もろともに彼の声が部屋に響き渡りました。
たった8cmのスピーカーが天井を向いている、
高さ90cmの小さなスピーカー2本から出た音は、
天井に当たって降りてきます。
そんな間接音のスピーカーなのに、
アルテックにあまり遜色のないほどのタイトなサウンド。
気に入りました。

娘の評価では、タイムドメインが用意した小さなパワーアンプよりも、
300Bのパワーアンプの方が遙かにぐっと締まった音になったとのこと。
まさにその通りでした。

最後に、もう一つの宝物レコード。
ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」全曲。
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルの1954年録音盤。
「トリスタンとイゾルデ」と共に、分厚い布装カートンボックスの2枚は、
私の生涯の友になっています。

ああ、アルテックと同じくらい鳴っている!
冒頭の囂々たる音楽が奔流のようにほとばしりでてきました。
そして、偉大なるワーグナー歌手ルートヴィッヒ・ズートハウスと
マルタ・メードルはその場にいるかのようです。

モノーラルを聴いたことがない方は、
ステレオはスピーカーいっぱいに音場が広がって、
そこに楽器が定位するのに対して、
モノーラルはスピーカーの真ん中に音が集まって、
一カ所から聞こえる、そうお考えでしょう。
そんな常識は捨ててください。

また、現代のデジタル録音は過去のステレオ録音に勝り、
ステレオはモノーラルに勝る。
この常識もすっぱり忘れてください。
音はその逆に劣化していきます。
モノーラルももちろん部屋一杯に音場が広がります。
聴覚上ですが、さまざまな楽器がさまざまな位置に定位します。
それが起こらないオーディオ装置は古い録音には向いていないのです。

300Bパワーアンプを活かす古い小型スピーカーはいくつもあるようです。
でも、もうオーディオには目を向けません。
ひたすら音楽を聴くだけ。




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by hologon158 | 2015-09-04 11:03 | ホロゴンデイ | Comments(0)