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613.04 ホロゴンデイ134「2015年9月8日ホロゴンウルトラワイドは変身した」4 光源氏



なぜ光源氏はあんなにたくさんの女性と結婚したのだろうか?
平安朝貴族たちはみんな光源氏のように多妻だったのだろうか?
私はあまり平安貴族の生活のことは知りません。
私は究極の一夫一夫制、生涯に一人の人とつきあい、
恋をして、結婚して、未だに仲良く暮らしている人間なので、
あまり平安朝に興味がないこともあるかも知れません。
そんな私を人生の成功者と見るか失敗者と見るかは、
それぞれの人生観によるのかも知れません。
私は、だから、光源氏は人生の失敗者だ、とは申しません。
というより、どうやら人生の成功者だったのかも知れない、
そう考えています。

ついでに書いておきますと、
源氏物語は新潮社の古典文学集成でお読みになると、
かなり読みやすいように思います。
本文の脇にさりげなく訳文が付記されているので、
本文を読みつつ訳文を参照していくうちに、
紫式部の原文の言葉遣いが自然に身について、
2、3と読み進むにつれて、訳文の助けを借りなくても、
源氏物語の嫋々たる息の長い文章を自然に理解できるようになります。

そんな風に読み進むことで分かってくること、
それは、光源氏がさまざまな出自のさまざまな性格、生活の女性たちを
理解しようとし、そして本気で愛していること。
それぞれの女性たちを妻にするまでにはさまざまな苦労を重ねます。
そんな労苦を重ねて、妻たちの個性、人間性を理解し、愛するようになる、
そのプロセス、それが源氏物語の本筋を作るのですが、
ふっと気づきました、
光源氏って、このプロセスこそ人生の醍醐味、生きる意味だと
感じていたのではないでしょうか?

ドン・ファンも同様のプロセスを愛したのだけど、
途中で終わっています。
愛が成就すると、もう飽きてしまう。
でも、女性の方は終わらない。
結局、罪作りを重ねてしまった、

もっとも、光源氏には生涯最大の失敗があります。
最愛の妻紫の上との関係。
光源氏は若紫の未来は、自分の妻と定めて、
若紫を愛情を込めて育てます。
若紫は光源氏を父のように受け止めて成長するのです。
ところが、この父がいきなり自分を妻にしてしまうのです。
光源氏の正室、紫の上として尊崇を受ける身になっても、
最後までこの打撃、運命の転変と折り合いを付けることができません。
源氏物語はこうして、紫の上を巡る悲劇を副主題として浮かび上がらせます。
このような心理的葛藤を物語の主題の一つに持って来る、
これは紫式部を世界の文豪に押し上げる最大のファクターなんじゃないかな、
私はそう考えています。
世界の小説は19世紀になるまで、いわば切った張ったの講談世界でした。
紫式部は800年ほども先駆けていたのです。
日本人は「源氏物語」をどんなに誇りにしても、
したりないほど、そう言っても過言ではないでしょう。




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by hologon158 | 2015-09-11 22:40 | ホロゴンデイ | Comments(0)