わが友ホロゴン・わが夢タンバール

616.03 ホロゴンデイ149「2015年8月29日雨の名張でホロゴンMが嬉々とウィンク」3 入魂の演奏


先頃物故した偉大な二胡演奏家閔恵芬さんは、
中国二胡の最高の名曲の一つ「江河水」の名演奏で、
一世を風靡しました。

出征した夫に先立たれた若い妻の心情を描いた曲ですが、
昨日、私の揚琴伴奏の師匠陳先生から聴きました、
閔さんは、この「江河水」の演奏を始めたと、
目の前が黄色になったのだそうです。
日本公演で間近に見た人は、
閔さんの表情は鬼気迫るほどに怖いものだったそうです。

激昂のあまり、頭の中が真紅に燃え上がる人のことは聴きましたが、
真紅というのですから、血圧の急上昇によるのかも知れません。
でも、黄色とは?
閔さんの心の中に広がるイメージだったのでしょうか?

私がもっとも愛するYouTubeビデオをご覧頂きましょう。

江河水
(https://www.youtube.com/watch?v=b6FRv_DdYY8)
若い頃の閔さんがすでに入魂の演奏をしている貴重な記録です。

私は、別に好んで、というわけではありませんが、
女性の演奏家に魅せられる傾向があります。
ピアニストの内田光子さんもその一人。

Mitsuko Uchida - W.A. Mozart Piano Concerto No.9 in E flat Major
K. 271 "Jeunehomme"
(https://www.youtube.com/watch?v=k-wbyyI-380)

こんな没入の演奏を見ることができるのがYouTubeのすごさですね。
彼女も又完全に異界にどっぷり浸りきっていることが明らかです。

でも、もしかすると、こんな風に、今、ここにない世界に没入する、
これって誰もが知らない間にしていることなのかも知れません。
アートの世界とは無関係、
上記のケースとはかなり次元が違いますが、
こんなことがあるでしょう。

上司に痛めつけられ、過重な仕事を押しつけられ、
疲労困憊の状態で帰宅の途につくサラリーマン。
はっと目を輝かせます、
「そうだ、明日は祝日なんだ!
ヨシ子さんが家で待っているんだ!
なんだったかな?
そうだ、今日はぼくの大好きなすき焼きにするって言ってたな?
よし、酒屋で「腰之困憊」の新酒買って帰ろう!」
彼、あんまり疲れ過ぎて、ヨシ子さんがすき焼き作ったのは先週で、
そのすき焼きに割り下を入れる、入れないで大げんかになり、
今、奥さんは実家でストライキ中であることをすっかり忘れている。
でも、こんな想念、というか妄念が浮かんだだけで、
うなだれた肩はしっかりと持ち上がり、
とぼとぼ歩きがぐいぐい歩きに一変。

人間って、こんなものですね。
心が体を引きずって生きて行く。




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by hologon158 | 2015-09-30 10:15 | ホロゴンデイ | Comments(0)