わが友ホロゴン・わが夢タンバール

616.11 ホロゴンデイ149「2015年8月29日雨の名張でホロゴンMが嬉々とウィンク」11 Gentleman's Flute



シュテファン・テミングという愛すべきリコーダー奏者が居ます。
ザ・シンフォニーホールでの、
ミュンヘン・バッハ合奏団のブランデンブルグ協奏曲公演で、
リコーダー独奏を担当しました。
長身の青年が全身をバネのようにしならせて演奏します。
大きく息を吸い込んで、猛烈にダイナミックなサウンド。
心から楽しそうに演奏できる人です。

YouTubeでもかなり沢山のビデオを楽しむことができます。
シュテファン・テミングは「Gentleman's Flute」というCDを出しています。
そのメイキングビデオが秀逸。

Stefan Temmingh & Dorothee Mields - Inspired by Song
(https://www.youtube.com/watch?v=l8bbSYOF_Mw&index=
1&list=PL1kIeRJejsQYIUQVFtY1npogOHxZYvDS4)

このビデオで、彼はこう言うのです、
「17世紀の頃のイギリスの紳士は、
リコーダーを持たないで外出することはありませんでした」
サミュエル・ピープスの日記でも、
一緒に歌い一緒に演奏したという記事が時折見つかります。

私は英語朗読本で聴いているので、
まだ、その箇所にはぶつかりませんが、
フランスにレコーダーを注文したという記事もあるそうです。
これは楽しいですね。
私と同じことを彼もやっている。
この話を教えてくれたAKさんによると、
もしかすると、発注先はブレッサンだったかもしれない。
私が今使っているドルメッチはこのブレッサンのコピー。
ますますピープスたちロンドンの紳士たちに親しみを感じます。

それにしても、紳士淑女たちがみんなで歌い合奏したのです。
万葉の時代、人々は歌を作り、
エリザベス女王の時代、人々は歌い演奏したのです。
先ほどのビデオでは、
テミングも、ソプラノの歌にハープたちと一緒に伴奏をつけます。
その音楽の生彩あふれること!
ああ、きっと当時のイギリス紳士たちもこれとそっくりの表情、
ジェスチャーで、お目当ての令嬢の歌に伴奏したに違いありません。
そして、さりげなく目を合わせて、
令嬢に自分への恋心のかすかな兆しを探ろうとしたのです。

じゃ、現代日本はどうかな?
カラオケで一人自己陶酔に浸る?
ドラムがバンバンとめったやたらにたたきまくり、
ただ反復するリズムだけがある音楽ばかり。
ペーソスあふれる細やかな秘めやかな情緒なんて、
消えてしまいました。
やっぱり、人間退化してるんじゃないでしょうか?
でも、カラオケ人種が退化しているとすれば、
私もまた一緒に退化しているわけです。
人間は本当に進歩しているのでしょうか?
とてもそうは思えない。



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by hologon158 | 2015-10-05 10:27 | ホロゴンデイ | Comments(0)