わが友ホロゴン・わが夢タンバール

617.10 ホロゴンデイ151 「2015年10月10日ホロゴン15㎜F8Uも葛城古道で満開」10 記憶力



千住真理子さんのバッハ無伴奏ヴァイオリン全曲コンサートで、
この超難曲の全曲を楽譜も見ないで、
さらさらと弾いてのける姿に驚嘆したことは書きましたが、
ホロヴィッツのビデオで、
「弾いた曲は全部覚えているよ」と言いながら、
難曲かの出だしを次々と弾いてのける姿にも
驚嘆したことを思い出しました。

昔、楽譜を見ながら指揮するのが常識だった時代に
トスカニーニが暗譜で指揮したことも有名です。

小澤征爾さんが、メシアンのトゥーランガリラランガ交響曲でしたが、
とにかく長大な現代音楽を暗譜で指揮した後で、
そんな曲は振ったことがないカラヤンが楽屋にやってきて、
「第××小節でちょっとつまづいたね」
というようなコメントをしたそうですね。

プロの棋士が対局のすべてを最初から再現する姿も
テレビで観たことがあります。

この人たち、どんな頭脳をしているのでしょうね?
記憶力が人一倍悪い私としては驚異以外の何ものでもありません。

ベルグソンが書いていました、
「人間は経験したことのすべてを記銘するが、
その一部しか想起することができない」
これを読んだとき、笑ってしまいました。
なーんだ、記憶力があっても、使えないんじゃないのと同然?

でも、そうでもないようですね。
心理学の実験で脳のある部位に電極を差し込んだら、
幼い頃の光景のすべてがよみがえったということを読んだことがあります。
いざという肝心なときに、なにか大切なことをさっと思い出す
という経験を誰もがしているはずです。

もしかすると、人間は誰もが千住真理子さんやカラヤンのように、
完全な記憶力を備えているけど、
その使い方を知らないだけなのかも知れませんね。
もしかすると、できないと思っているから、
できないだけかも知れませんね。
と書いてみたところで、
使い方を突然発見できるなんてことは起こりっこありませんね。

3歳の孫プリンスを観察して、
一つだけ、記憶法があることはわかります。
好きなことを覚えること、これです。

「この恐竜なに?」
「アンキロコスザウルス」
なんてさらりと回答できるのですが、
これは好きで好きでたまらないので、
本やビデオを絶えず観ているからですね。
「カランコネトラトプスは植物食恐竜だから、動物は食べないんだよ。
ガッポガッポノミコンジャウルスは魚竜で、恐竜じゃないんだよ」
なにを言っているのか、意味が分かっているんだろうか、
と思うような学問的な知識も蓄えています。

才能のある子は6、7歳で、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を暗譜で弾きますね。

人間の可能性はピンからキリまで、ということでしょう。
でも、こんな才能にいちいちうらやましがっていては、
人生、始まりません。

ありとあらゆる食材がびっしり詰まった冷蔵庫をはじめとして、
おいしい料理を作るのには欠けたところのないキッチンで、
インスタントラーメンしか作れない人だっているのです。
逆に、ほんの少ししかない食材と鍋と包丁だけで、
グルメが唸るようなお皿をさらりと作ってしまう人だっています。

人間は与えられたものだけで、どれだけのことができるか、
というサバイバルゲームの参加者のようなものです。
ないものねだりをしても仕方がありません。
与えられたものでなんとかやっていくことにしましょう。




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by hologon158 | 2015-11-04 23:43 | ホロゴンデイ | Comments(0)