わが友ホロゴン・わが夢タンバール

626.08 ホロゴン外傅155「2015年12月12日大和路ならPetzvalにお任せ」8 和歌山コンサート



12月23日水曜日(祝日)
陳少林先生の和歌山二胡教室のリハーサル演奏会でした。
要するに、3月に開催する発表会のリハーサルを兼ねて、
ミニコンサートを小ホールで演奏会仕立てで開催したのです。
30名ばかりの生徒さん、お客さんは20名弱。

とても気楽だった、と言いたいところですが、
実は大変でした。
陳少林先生がレッスン用に使用している揚琴を持参されました。
ところが、この揚琴、長い間使っていなかったらしく、
150本ほどもある弦が半音ほど上がっていたのです。

一部、下がっている音もあって、複雑。
演奏に使う部分だけでも調弦しないと使い物にならない。
演奏会の直前にこれを調律しろと言われても、大変。

その理由がいくつもあります。
① 正しい音が分からないことがある。
4オクターブほども並んでいる音によっては、
オクターブごとの音の高さが半音違っていることも
ありますが、そんな違い、覚えていない。
② コルグのチューナーを一応持参したのですが、
ご経験がおありなら、お分かりでしょう、
微妙に2段跳び、3段跳びで、行きすぎてしまう。
③ 調律の方法は4つ。
A 右袖の弦巻とりポールを巻き上げで音を高くし、
巻き戻して音を低くする。
B 両袖の弦の下の円柱状コマを動かす。
C 左袖にだけ、Bのコマが載せられたスライダーがあります。
このうちBはコマを動かすだけで、
1音あたり1ないし5本の弦を一挙調弦できるので、
簡単なように見えますが、これがかなり厄介。
コマが弦の下から飛び出してしまうことがあります。
弦は間隔狭くびっしりセットされている上に、
金属弦をしっかりと牽引して引っ張っているのですから、
一度コマが飛び出すと、元にもどそうとしても、
弦の下に押し込むことができません。
仕方がないので、弦をゆるめて、
なんとかコマを元に戻す羽目に。
Cが一番簡単なのだけど、その音の弦が全部正確だとは限らない。
ばらばらだと、音がしっかり濁ります。

1つの音が1ないし5本の弦でできているのですから、
どの音がずれているのか、一々鳴らしてみなければなりません。
これがまたやっかい。
ちょっと老眼が来ているので、5本の弦を一つ一つ見分けて、
爪で抑えながら音を確かめるのがとても難しい。
老眼鏡を買わなきゃ!

いやはや、一時は時間までに調弦は無理だ、
と思ったこともありました。
なんとかできました。
ああ、疲れた!

こんな苦労をした私が参加したのは2曲だけ。
まず、「賽馬」(サイマー)
中国音楽のコンサートでは定番のアンコール曲です。
おそらくモンゴルの競馬ナーダム祭りの光景が主題です。
とても威勢がよいので、二胡の主奏がしっかりと聞こえてこないと、
こちらも落馬して迷子になってしまう、そんな曲です。
今回の演奏ではその心配は無用でした。
ビアノがしっかりとしたリズムを刻んでくれたからです。
陳少林先生の助手としてすべてを総括している二胡の演奏家、
KWさんがピアニストなので、大いに助かります。

ところが、いろいろな音が飛び交う内に、
突然、行き場を失ってしまいました。
私は「賽馬」は完全に楽譜だけを見て弾くことにしています。
どうも暗譜できそうにないからですが、
音楽全体のことがしっかりと把握できていたら、
迷うことなどないなに、伴奏者にあるまじきことに、
主奏の二胡の音楽をしっかりと記憶して、
それに合わせることまでできていない。
そのために、こんなことが起こるのですが、
近頃の私はまったく動じません。
必ず戻れます。
今回も10小節ほど適当に弾いている内に、
いわば正道に戻ることができました。

次の「八月桂花遍地開」ではそんなことは起こりませんでしたが、
3部構成の後半で、ある音の調弦が不足していたらしく、
不安定なサウンドを出すと、ぐらっと行きそうになりました。
ちょっとずれたかもしれません。
でも、こちらも最後はちゃんと伴奏らしく演奏することができました。
あとで、陳先生に言われました、
「少しずれましたね。
でも、あれは二胡の方が混乱したせいでしょう」
これは側に居て、曲を理解している陳先生にだけできたこと。

2つの点で、実はなんにも気にしなくてもよいのです。
お客さんのほとんどは中国音楽の伴奏など知らない。
知っていても、他の楽器の音に紛れて、聞こえない。
だから、安心して、自信のある態度を維持すること、これだけ。
いい加減ですね。



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by hologon158 | 2015-12-25 13:09 | ホロゴン外傳 | Comments(0)