わが友ホロゴン・わが夢タンバール

628.04 ホロゴン外傅156「2015年5月19日キノプラズマートの加美」4-完-寛太郎



人形浄瑠璃の三味線は太棹。
ベンベーン、と、豪快な音が出ます。
久々に曲弾きを見ました。

鶴澤寛太郎

北風小僧のかんたろうではありませんよ、
若い三味線弾きです。
後で調べて、人間国宝鶴澤寛治の孫と知りました。
道理で、若いのに、どこか泰然自若、
どっしりとした落ち着きがありました。
そして、鋭く光るまなざしが良い!

義太夫では、必ず三味線の重々しいサウンドで始まります、
ベン、ベン、ベーン.......
ベン、ベン、ベーン.......
大げさに言いますと、その音だけで、実力が分かります。
未熟だと、どうしても腰が据わらない。
本物の音を出すのは至難。
ところが、この青年の三味線は堂々たるインパクト。
もうこれだけで、お主、やるな!

さあ、その後は、やりたい放題。
もうありとあらゆる技を次々と繰り出し、
果ては、爪弾き、それも三味線をひっくり返し、
頭の上に差し上げ、垂直に立てたり。
バチを三味線の各所に置いたり、立てたりして、
三味線を振って飛ばして、バチを宙で受け止めて、
ただちに演奏したり。

妻が耳元でささやきました。
「この人、ギターやってるよ」
後でネットで、寛太郎君、
ギターもピアノもたしなむことを知りました。

満場やんやの拍手喝采。
将来が楽しみです。

でも、文楽に限らず、
将来を嘱望される才能が途中で消えていきます。
私の知る限りでは、文楽を背負って立つと言われていたスターが
二人夭折しました。
義太夫語りの一人は不始末があって文楽界を追われてしまいました。
期待通りの完成をみないまま平凡に終わった人も
一人、二人ではありません。

おじいちゃんが人間国宝だから、孫もなれるという保証はまったくない。
もしそんな保証があれば、日本中、人間国宝だらけになりかねませんね。
成功するためには、誰しも数知れない試練を乗り越えていかなけれならない。
寛太郎だって、例外ではありません。
ご苦労なことです。




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by hologon158 | 2016-01-16 22:54 | ホロゴン外傳 | Comments(0)