わが友ホロゴン・わが夢タンバール

630.05 ホロゴン外傅158「2016年1月23日エルマジ95㎜f2.4が大王町に君臨」5 下衆の詞には



貝塚茂樹先生の「孔子」が挫折したので、考えました。
そうだ、そろそろ、古典を読み返す時期が来たな。
まず選んだのは、
清少納言の「枕草子」
まだ寒い日が続きますが、もうじき春。
春を待望して、「春はあけぼの」と参りましょう。

さっそく面白い言葉にぶつかりました。
「下衆の詞には、かならず文字あまりたり」
清少納言がどんな意味でこの言葉を書き記したか、
まったく分かりません。
今、原文を階下の納戸に置いてあるので、
見に行くのも面倒だから、文脈も放り出して、
いつもの通り、自己流に推測、解釈してみます。

下衆というのは、現代の「下品な輩」という意味ではなく、
おそらく「下層の民衆」という意味でしょう。
つまり、しかるべき教育を受けていないために、
余計な言葉があって、趣旨が明快ではない、
ときには、言わずもがなの脱線も混じる、
そんな意味ではないでしょうか?
それに対して、上層の貴族社会の人間は、
趣旨、論旨の明確な詞を使い、冗語や脱線はない。

そこで、考えてしまいました、
清少納言が「わが友ホロゴン」の文章を読んだら、
どう感じるだろう?
もちろん、「ああ、この人、下衆だわ」
そう、その通りです。
私も異議はありません。
だらだらと冗語が続き、最後まで読まないと、
一体なにを言いたいのか、それが分からない。
ときには、最後まで読んでも、分からない。

でも、私は別に下衆と受けとられても、平気です。
まず、社会の構造が当時とはがらりと変わってしまいました。
現代は、社会の支配者層、指導層の多くが、
志も徳性も失ってしまい、
無軌道にひたすら私利私欲を追求する時代になってしまいました。

私たち、一般市民層、つまり、清少納言の言う「下衆」は、
惨憺たる現状を前にして、なす術もないまま、
未来にはなおさらに絶望して、
自分の生活にせめてのも意味と慰めを求めるしかありません。
でも、人に迷惑を与えるようなことはしません。
合戦場で大敗を喫し、押し寄せる敵軍の怒濤の進撃の前に、
大将、真っ先に逃げ出しながら、振り向いて、
「解散!
みんな、てんでに逃げろ!
命があったら、どこかで会おう」
という状態。
だから、私も必死で逃げている最中のようなものです。
なんとか故郷にたどり着き、自分の人生を建て直して、
自分の狭いコミュニティの中でせめてもの幸せをつかみたい、
ただ、それだけ。

ブログはそんな人間の慰め、喜びのためだけ。
別になにかアピールしたいわけではありません。
頭の良い人は、ただ黙想しただけで、思考を展開できるでしょう。
私はともかくなにかを書き出さないと、思考を始めることができず、
思考を始めても、書き続けないと、流れができない、
だから、そのまま書き続けるだけ。

だから、折に触れて、わざわざ書いています、
「このブログにおいでになる必要はありませんよ。
ごくごくプライベートな心覚えなのですから」

かくして、
「ブログ「わが友ホロゴン」の詞には、
かならず文字あまりたり」
「ブログ「わが友ホロゴン」の写真には、
かならず訳の分からぬロボグラフィあまりたり」

でも、面白いもので、
「枕草子」、実に長大ですね。
一体、どれほどの文章を書き連ねたのでしょう。
でも、彼女は、自分の文章は、
「文字あまりたり」とは決して考えなかった。
日本女性の中でも飛び抜けて明晰だった彼女は、
自分の文章を読み返しても、
添削の必要はまったくない、
天下の貴顕、学者たちが読んでも、感嘆するだろう、
そう考えていたのです。
とすると、余計な言葉に見えても、必ずなにか意味がある、
そう受け取って、自分の能力の許す限り、
論旨を探しだそう、そう考えるべきでしょう。
本ブログの文章など最初から読まない、
本ブログなど、二度と来ない、
これが頭脳明晰な人間のとるべき道ですね。




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by hologon158 | 2016-02-05 22:25 | ホロゴン外傳 | Comments(2)
Commented by korekazu at 2016-02-06 04:55
結論ありきの理路整然とした文章をつまらないと私は逆に思います。
明快さの求められる文章のジャンルは他にあって、ブログの場合は脱線や迂回があってこそ味わい深くて、だから読むのだろうと思います。
Commented by hologon158 at 2016-02-09 16:38
私の場合、初めから何か言いたいことがあって、書き始めるのではなくて、
何にも言いたいことなんかないんだけど、とにかく書くのが好きで書く、
というのでは、脱線、迂回から始まって、脱線、迂回に終わる文章ばかり、
という、とんでもない文章ブログになるのは当然ですね。
読者はほとんど居ませんので、まあ、気楽にお付き合いください。