わが友ホロゴン・わが夢タンバール

631.04 ホロゴンデイ157「2015年12月9日東山36計ホロゴン任せに如かず」4 「コンタクト」続



「コンタクト」という映画、一言で言えば、竜頭蛇尾。
ヴェガ近くの星から送られてきた設計図を使って、
壮大な星間旅行装置が構築されます。
主人公エリナー・アロウェイがヴェガに飛びます。
ジョディ・フォスターがいつもながら見事に演じています。
でも、映画の方はそこからふぬけのような様相になります。
いくつものボロが見つかるのです。

① たったこれだけ?
ヴェガ人はエリナーの心を探査して、壮大な浜辺を舞台にして、
幼い頃に亡くした父の姿でエリナーの前に出現します。
そして、エリナーに、星間旅行装置の創造者は自分たちではなく、
自分たちもこの装置でここにやってきたこと、
何十億年もこうして、電波を探知して、星間旅行装置の情報を送り、
数知れない惑星からこの惑星にやってきていることを教え、
ただそれだけで、エリナーを地球に送り返してしまいます。
星間旅行装置の情報が送られてきた時点で、
地球人はヴェガの超高度な文明の存在をすでに知ってしまっているのに、
ただ、それだけを教えて、「ハイ、ご苦労様」はないでしょう。
エリナーが「また来たい」とすがりますと、
ヴェガ人はにっこり笑って「急ぐことはない。私たちは何十億年も
こうして来たのだから」
とんでもない、地球人は急いでいます。
今にも、宗教、民族、文明間のあつれき、食料危機、地殻変動、
さらには、惑星衝突等、破滅的なクライシスが束になって
私たちに襲いかかろうとしているのに!

② お金の無駄遣いじゃない?
膨大な設計資料をわざわざ送り付けて、
星間旅行装置を作らせたヴェガ人の意図は何だったのでしょうか?
ヴェガにたしかに地球よりも遙かに進んだ文明が存在することを
教えるためなら、そんな迂遠なことをする必要はなかった。
この映画が示すのは、
地球人がヴェガ人に翻弄されたという一事だけじゃないですか?
ばかばかしい。
ヴェガ人の気持ちがまるで理解できません。
ヴェガ人は地球のテレビ電波を受信して、
わざわざ地球向けに発信してきたのです。
どうせ地球人には到達できないのですから、
ヴェガの高度な文明とその知識を明らかにするビデオ等の資料を
送り付ける位のサービスをしたってよいじゃありませんか?
地球人との間の星間通信の方法を教えて、
相互に情報を交換する道をつければよいではありませんか?
その星間旅行装置を使って、地球にやってきてもいいじゃありませんか?
地球人に壮大な星間旅行装置をわざわざ作らせて、
それなのに、地球人にはヴェガに到達できないよいうに作っておいて、
たった一人の人間に幻想を見せただけで、送り返す。
なんという不親切、なんという無駄。

③ 光より速く?
エリナーは18時間地球から離れていたのに、
地球の元の時間に戻ってきてしまいます。
エリナーは、現実にヴェガに行ったことを確信しているが、
関係者は、エリナーはどこにも行かなかった、
星間旅行の試みは失敗だったと捉えます。
ビデオは終始撮影を続けていたはずなのに、
なにも写っていなかったからです。
でも、ビデオは、画像が消えた状態で
18時間作動していたことが分かります。
つまり、星間旅行はあったという設定。
でも、ヴェガの惑星が地球からどれだけの距離は分かりませんが、
何光年も離れた星であることは確か。
それなのに、エリナーは18時間で往復している。
光速をはるかに超えた超高速で移動したのでしょうか?
まさにタイムトンネルなのかも知れませんが、
ここまで来ると、おとぎ話の世界に入ってしまいませんか?


エリナーは、自分が18時間旅をしていたと確信しています。
そんなとき、あなたならどうしますか?
もちろん、自分でもヴィデオをチェックしたでしょう。
星間旅行の間、ヴィデオは自動的に撮影していたはずなので、
ヴィデオはちゃんと作動していたか、もちろん確認するでしょう。
誰でも、そうします。
あなたも経験がおありでしょう。
撮ったはずの写真がない。
書いたはずの文書ファイルが見つからない。
探しますね。
必死で探しますね。
エリナーだって、そうしたはずです。
すると、ヴィデオのファイルが18時間分有ることも確認できるはず。
どこかに画像が出てくるではないか、速度を速めて全部見たでしょう。
そうすることで、ヴィデオにはついに何も映っていないことが分かります。
でも、科学者だったら、どう考えるでしょう。
「ああ、証拠はないんだ。もしかしたら、自分は行ってないんだ」
そう考えるでしょうか?
とんでもない。
星間旅行中の電磁波が画像を消し去ったのではないか?
それとも、ヴェガ人が細工をしたのではないか?
そんな風にあれこれ検討するけど、
自分が実際に行かなかったとは考えるはずがありません。
さらに、彼女は当然腕時計をしていたし、
星間旅行装置にも時計はあったはず。
腕時計の時間まで元に戻ったのでしょうか?
ヴィデオが18時間作動し続け、
その作動時間を記録したままだったたのであれば、
時計も作動し続けたはず。
すると、時計は、18時間経過した時刻になっているはず。
関係者も科学者たちなのですから、当然、そのデータは、
星間旅行の存在を証拠づけると考えたでしょう。
査問になど発展することはなかったのです。

⑤ ヴェガをほんとに見たの?
ちょっと不思議なことがあります。
映画をご覧になったら、お気づきになるはず。
エリナーはヴェガに到着した途端、
海岸に立っているのです。
そして、ヴェガ人がエリナーに空を指し示した直後、
青空は星々の輝く夜空となり、しかも、
突然、超高速に流れ出し、
エリナーはいきなり時間旅行を始めてしまいます。
おかしいではありませんか?
③の疑問も考え合わせると、
エリナーはヴェガまでは行かなかったのではないか?
エリナーはヴェガの実景は何一つ見ていないのでは?
エリナーが見たと信じているものは、
ヴェガ人に見せられた幻影、ファンタジーなのでは?
そんな疑問が浮かんできます。

⑥ なんで電波施設?
でも、どうやら映画は、大衆は星間旅行の存在を確信し、
査問もエリナーの証言を認めて、
星間旅行は成功したと判定したようです。
映画のラストは、
さらに大がかりな電波受信施設に立つエリナーの姿。
でも、これがまた、奇妙ですね。
なにを今更探すというのですか?
もう宇宙には地球人しかいないのではないか、
という疑問に対する答えは出てしまったのです。
宇宙における数知れない文明の実態に関する情報を、
ヴェガ人は数十億年もかけて収集し、
数知れない惑星人たちと連絡もつけているのです。
そのうえ、ヴェガ人は地球の情報も収集し、
しかも、言葉も理解し、英語なんか流暢に話せるのです。
私が合衆国大統領であれば、
エリナーをヴェガ人との交渉の全件特命大使に任命します。
星間移動装置を使って、まず、ヴェガ人と連絡を付け、
測り知れない知識を授けてもらおうと努力するでしょう。

こんな風にあれこれ考えてみますと、
この映画、かなり中途半端だなあ、
というのが正直な感想。




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by hologon158 | 2016-02-12 12:18 | ホロゴンデイ | Comments(0)