わが友ホロゴン・わが夢タンバール

631.07 ホロゴンデイ157「2015年12月9日東山36計ホロゴン任せに如かず」7 台頭



また、凄い若手女性ヴァイオリニストをYouTubeで見つけました。
ダミ・キム Dami Kim
またもや、韓国人です。
なにも韓流ドラマが好きだから、
ヴァイオリニストも韓国人が好き、というわけではありません。
まあ、騙されたと思って、聴いてみて下さい。
Dami Kim 파가니니 카프리스
Paganini Caprice No.4, Op.1 (Producer SiMon)
(https://www.youtube.com/watch?v=MaYVU-E832k)
眼を見張るほど、躍動するパフォーマンス。

No.631.05で紹介した、クララ・ジュミ・カン。
彼女と火花散る競演を見せたシン・ヒョンス。
他にも、探せば続々見つかるようです。
大ヴァイオリニスト、チョン・キョンファ、
その後継者と思われるサラ・チャンに陸続と続く若き逸材たち。

彼らに共通する点が一つ。
強烈な精神集中が生み出す、研ぎ澄まされた強靱なサウンド。
音楽というものは、どうやらどんな楽器であれ、
その本質は歌、そう感じます。
心の底からわき上がってくる歌をどう楽器に伝えるか?
それが音楽の質を創り出すようです。
韓国のヴァイオリニストたちは存分に歌っています。
だから、腰の据わった演奏を楽しむことができます。

音楽は、作曲家の音楽を再現するものとは言え、
楽譜からどんな音楽を読み取るかは演奏者次第。
結局、演奏がまず直に伝えて来るのは、演奏者の心、精神。
語るべきもの、歌うべきものが何もなければ、
その演奏からなにも伝わってきません。

日本の若い音楽家たちのビデオもよく見ます。
残念ながら、心からわき上がってくる歌が聞こえてこない。
超高度の技術の冴えしか見えてこない。
どこか音楽教育にも、音楽を学ぶ姿勢にも、
間違ったところがある、そう感じます。

韓国のヴァイオリニストたちに共通する点がもう一つ。
どうやら幼い頃から異文化に接し、冒険しています。
昔で言う開拓精神が感じられます。
ぬくぬくと周囲から育ててもらう日本の音楽家たちと、
この点で一線を画しているように思われます。
つまり、語るべきもの、歌うべきものが一杯溢れています。

もちろん日本の音楽家たちもどんどん海外で授賞し、
海外で活躍するようになっています。
でも、音楽家の人口を考えると、その率はもしかすると、
韓国よりも低いかも知れません。

この記事を書くために、YouTubeを検索して、また一人。
キム・ボムソリ。
のびのびと歌っています。
Concours Reine Elisabeth 2015 - Session violon -
Kim BOMSORI - 12 Mai 2015, 20 h
(https://www.youtube.com/watch?v=FgdlCIGNeTE)
2015 エリザベート王妃国際音楽コンクールの入賞者。
国際ヴァイオリンコンクールの “最難関”なのだそうです。

ところが、このときの1位もなんと韓国人女性。
イム・ジヨンJI YOUNG LIM
JI YOUNG LIM- Wolfgang Amadeus Mozart :
Concerto n. 4 in D major KV 218
(https://www.youtube.com/watch?v=UmTXo3Yod14 )
なんとのびのびとした健やかな演奏でしょうか!
一つ一つの音が生きて躍動しています。
やさしい眼差し、おっとりとした表情なのですが、
カデンツァになると、一転して厳しい表情が美しい。
全体として、その容貌、容姿にふさわしい、
平安と温かさに満ちた演奏。
見るからに大器。
この人も大変な演奏家になりそうです。

そこで、こりゃ、大変な事態なんじゃないかな、
そう気がついて、グーグルで検索してみました。
私の印象どおりでした。
近頃の韓国演奏家の台頭ぶりには眼を見張る勢いがあるようです。
韓国の勢いに、日本、中国が押されている状況のようです。

私のように、良い音楽を聴かせてくれるのであれば、
どこの国の音楽家でもかまわない、という人間には、
韓国、中国の音楽家たちが台頭しつつある現在の状況は、
これまでの西欧中心のクラシック音楽に新風を吹き込む、
そんな気持ちがあって、嬉しいですね。




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by hologon158 | 2016-02-13 11:46 | ホロゴンデイ | Comments(4)
Commented by korekazu at 2016-02-13 11:52
一目でそれとわかる写真てスゴイですね。
被写体との距離感、質感、どれをとってもそこかしこに「らしさ」が溢れています。
Commented by hologon158 at 2016-02-14 10:54
korekazuさん
ありがとうございます。
実はこんな写真、誰でも撮れるのです。
15㎜のような超広角レンズは「離れて、広く撮るものだ」という常識がありますが、
私は「接近して、深く撮るものだ」と考えています。
実は、コシナのスーパーヘリアー15㎜でもホロゴンにかなり近い写真が撮れます。
と言うより、写真を見て判別できる人はいないでしょう。
楽しい世界が開けますよ。
Commented by korekazu at 2016-02-14 12:19
超広角で敢えて寄る。
勉強になります。今度試してみます。
ご教示ありがとうございますm(__)m
Commented by hologon158 at 2016-02-15 11:17
korekazuさん
私の場合、30㎝から1mまでが標準です。
もっと寄ってもいいけど、離れるのはよした方がいい。
どっと要らないものが周りに顔を出すからです。
インタビューされている人の周りに野次馬がびっしりたかる、
そんな写真になります。