わが友ホロゴン・わが夢タンバール

632.02 ホロゴン外傳159「2016年1月30日超ベス単が加美で華開いた」2 デンナー!!



私にとっては、超ビッグニュース!
待ちに待ったアルトリコーダーがついに届いたのです。

隠れたる木管楽器名人、杉原広一さんの製作。
18世紀ドイツの木管楽器名人ヤコブ・デンナーの名器のコピー。
フラウトトラベルソもリコーダーもこの頃が楽器としての頂点。
現在製作販売されているトラベルソもリコーダーもすべて、
当時の名器のコピーなのですが、大抵は、コピーとは名ばかりの、
大量生産品です。
オリジナルは、たとえば、フランス・ブリュッヘンが使っていますが、
もうとんでもないほどの高みにあります。
そんなオリジナルを手に入れることなど、私たちには夢。
杉原広一さんはそんなオリジナルのレベルに肉迫する制作者として、
知る人ぞ知る名人。
世界的なトラベルソの演奏家有田正弘さんの使用楽器も、
主に杉原さんのお作りになったものなのだそうです。

こうなると、しっかりと基礎から学び直したいものです。
さて、どうしたものか?
そんなところへ、とても参考になるビデオをチェックしました。

Jascha Heifetz Tests Itzhak Perlman's Skills
(https://www.youtube.com/watch?v=AIQCg1n49EU)

ハイフェッツがジュリアードを尋ねて、
まだ16歳だったイツァーク・パールマンをテストしたお話。
画面は、別のバイオリニスト、エリック・フリードマンを、
ハイフェッツがテストするシーン。
パールマンはそっくり同じようなテストを受けました。

ハイフェッツはスケールを重んじたそうです。
少年たちにスケールを弾くよう命じます。
「Gマイナー」
バラバラバラーン、
フリードマンは瞬時に対応して、見事に弾いてのけます。
次々とテストしますが、どこまで行っても、淀みがない。

二人とも名教師ガラミアンの薫陶を受けた天才です。
こんなことはなんでもない、
お茶の子さいさい、というわけです。

どうやら、このようなスケールをさらりと完璧に弾くことは、
楽器演奏の基本のようです。
それを聞いたら、能力が分かるのです。
二胡のR先生が大阪で初めて講習会を開いたとき、
志願をした3人の受講者にD調のスケールを弾かせました。

3人とも8年から10年のベテランでした。
もちろん、全員、弾きました。
ところが、誰一人、まともに弾けなかったのです。
つまり、通常の二胡教室では、最初の基本はそこそこにして、
すぐに楽曲の演奏に入ってしまいます。
なんとか弾けます。
どんどん課題をこなし、全部、なんとかこなします。
でも、基本はいっさい修得していないので、
どこまで行っても、表面上、なんとか弾いてのけるだけ。
ある一定レベルまではそれでもなんとかなるのでしょう。
でも、本格的な曲を演奏する段になると、
ごまかしが聞かなくなります。
むつかしいパーセージになると、基本がものを言うことになるのに、
この基本がぜんぜん身に付いていないのですから、
手も足も出ない、ということになります。

以前、ある高名な二胡演奏家の講習会に行ったときのこと。
二胡を習っている人たちがいっぱい集まりました。
待合室で隣で得意げに声高に語る男性の声が耳に入ってきました。
「ぼくはねえ、3年くらいしたら、無伴奏で、
即興で、二胡で歌う詩のような演奏をしたいと思ってるんですよ」
この自信には恐れ入りました。

妻も、日本人のプロの二胡奏者の演奏を見たことがあるそうです。
「蘇州夜曲」
最初の音をずらしてしまいました。
そのまま最後まで、全部の音がずれたままになってしまいました。
基本がないので、ずれたことに気づかなかったのかもしれません。
なんとも気味の悪い演奏だったそうです。

演奏というものは、とりわけクラシックでは正解は一つしかない。
味とか色とかを付けることができるのは、
この正解を完全にマスターした人のできるヴァリエーション。
正解をマスターしない人が演奏をずらしても、
ヴァリエーション、即興とは言いません。
ただの間違い、自分勝手。
この違いを無視することで迷惑を受けるのは、
聴衆というわけです。




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by hologon158 | 2016-02-19 23:28 | ホロゴン外傳 | Comments(0)