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632.03 ホロゴン外傳159「2016年1月30日超ベス単が加美で華開いた」3 力士以上



「今昔物語」にはおもしろい話がいっぱい詰まっているものです。
昨日読んだのも、どこか不思議なお話です。

力士たちが都に集まって大相撲をとる行事。
政村という優れた力士も参加します。
力士たちが会場に行こうと都大路を歩いていきますと、
大学寮があり、学生たちがたむろしていて、
力士たちの行く手を塞いで通せんぼしました。
彼らは五位以上の上流家庭の子弟たち。
将来は朝廷の文官として立身する人たち。
力士たちは遠慮して、その日は無理をしませんでした。

翌日、力士たちは今度こそは押し通ろうと、
再び同じルートをとりました。
政村はもっとも強い力士に指示します。
前日立ちふさがった、一段と身なりの良い、
リーダーらしき学生を蹴りとばしてしまえ。
今日も、学生たちが通せんぼ。
選ばれた力士が中央の男に近づいて蹴りとばそうとしましたが、
逆に激しく投げ飛ばされ、骨折させられて気を失ってしまいます。
こりゃ、かなわないと、
政村をはじめとして、力士たちは逃げました。
政村も追いつかれて、垣根の中に飛び込むのですが、
靴ごとくるぶしをつかまれ、
靴もかかとの皮膚もひっぱがされてしまいます。

プロの力士たちが学生にまさに木っ端みじんにされたのですから、
いったいあの豪の者は誰なんだろうと、大変な話題となり、
朝廷でも、その剛の者を召し出そうと探させました。
それなのに、ついに見つからなかったというお話。

さて、どう思いますか?
力士を凌ぐ強者が居ることは、ありえないお話ではありません。
でも、大学寮の学生にそんな者がいたら、
見つからないはずがありません。
目撃した学生たちが知らないはずがありません。
こんなに痛快なことはないのですから、
朝廷からの調べに当然有頂天になって応じたでしょう。
でも、誰もそんな情報を漏らさなかったので、
ついに見つからなかったのです。

今昔物語の作者はその真相を書いていません。
作者も知らなかったようです。

私の推理はこうです。
この強者、身なりや指揮ぶりに照らして、
やんごとないご身分の御曹司だったのです。
御曹司にとっては、力士になるなんて名誉でもなんでもない話。
だから、御曹司は学生たちに秘密厳守を命じ、
彼の家族が裏から朝廷に手を回して、
探索を打ち切ってもらったのでしょう。

いつもながらの不足データでの勝手な推理ですが、
今回は間違っていない、そんな感じがしています。




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by hologon158 | 2016-02-22 22:01 | ホロゴン外傳 | Comments(0)